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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

IT化が過重労働につながる?

今朝の朝日新聞に、最高裁までいった「電通事件」 (過去記事参照)と今年労災が認定された同社の女性社員の遺族の代理人を務めた弁護士さんのインタビュー記事が掲載されています。
長年、過労死問題に取り組んでいる方で、私も書籍等でお名前をよく存じ上げている弁護士さんです。
「電通事件」で自殺した男性社員が入社したのは1990年です。この事件は企業の安全配慮義務を明確にしたことで関係各方面に大きな影響を与えたと思いますが、舞台となった会社自体は、今般労災が認められた女性社員の自殺に至るまでのいきさつなどによると、この四半世紀ほとんど体質が変わっていないと語っていらっしゃいました。
むしろ、当時は女性社員は男性の補助的な役割と認識されていた会社だったのに、他の事例も含めて女性にまで過労死が拡大していることに驚いているというようなことも語っていらっしゃいました。


 この記事の中で、私が特に注目したのは昔は少なくとも日曜日は完全休みとされていた会社が多かったのに、今は「IT化」により携帯電話、LINE、タブレット等により休日でも呼び出されたり、メールをチェックしたりする場合も多く、際限なく仕事をする環境になってしまっているというくだりでした。
仕事から完全に解放されない状況が続けば、それは身心が過労状態にもなるでしょう。
ITは便利だし人を楽にさせてくれる面もたくさんありますが、やはり、そこは「道具」、使いようを間違えると人はむしろ「道具」の奴隷と化してしまう。
昔からよくある話なので、私たちは道具を使うときには使い方を間違えないように注意しなければならないんですね。

特に、サービス業などは世間の休日にも出勤することが多く、休日を一斉にとりませんから、会社としては、休日の社員にいくら便利に簡単にできるからといって連絡をとることはしないというルールを確立しておくべきでしょう。
上司から電話がかかれば、出るのが人情ですし、仕事で困っているからと呼び出された場合、「私は休日ですから行けません。」とはなかなか言いにくいかもしれません。
毎度、当ブログで書いていますが、結局経営者の意識なのだと思います。
「仕事をするときはする、休むときは休む」、法定の休日も決まっているわけですから、まずはそれを守ることから始めて、労働から解放する時間をきちんととれるようにすることが経営者の責任だと思います。
かく言う私は、独立開業の個人事業主、雇っても雇われてもいないので、土、日も事務所に出て仕事関連の資料を見たり、メールチェックしたりしていますが、事務所で趣味の楽器を吹き鳴らしたりもして、かなり好きにやっていますので、仕事がよほど重ならない限り疲労を感じることはありません。
独立独歩、自主自立(自律でもある)はいいもんだと思いつつ今年も終わりそうです。


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