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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

精神病歴のある人の採用はやはり難しいのだろうか。

一昨日は、私が参加している当ブログでもたびたびご紹介している自主研究会の例会がありました。


そこで一番活発な意見交換がされた題材が、採用面接の時に精神障害(歴)について質問して、採用の判断要素にしてもよいかという問題についてでした。


例によって、メンバーの1人がQ&A方式で書いてきた原稿について、参加者全員で意見を述べつつ推敲するという形式です。

原稿の筆者は、顧問先で過去の精神病歴を知らずに中途採用した人が立て続けに入社後短期間で退職するということがあり、経営者から相談を受けたということで、病歴について質問することは違法ではないので、質問してもかまわないという立場です。


もちろん、「センシティブなプライバシー情報」であり、「質問の仕方や方法によっては、優秀な人材を採用しそこなうかもしれない」というようなフォローを入れていますが、全体的な読んだ印象としては、やはりそういう人を排除したいという意図に読み取れて、反対、賛成、いろいろな意見が出ました。


あるメンバーは、その方は県会の別の研究会でもある「メンタルヘルス研究会」にも所属していらっしゃるので無理もないとは思いますが、「こんな悪意に満ちた原稿は外部に出せない」とまで言って、反対の意見を述べました。


また、別のあるメンバーは「精神病歴を聞かれて、もし実際に病歴がある人だったら、心が傷つくと思う。相手を傷つけるような質問は採用の面接ですべきではない」との意見。


また、大手企業で実際に長く人事を担当して、採用面接なども随分した経験のあるメンバーは、企業側の立場からすると「精神的な病」というのは現実問題として非常に厄介だから、経営者としては排除したいと思うのは無理がない、との意見。


また、あるメンバーは、精神病についてマイナス面を強調しているように見える原稿について、「うつ病などは、まじめで几帳面な人がなるという説もあるし、精神障害についてプラス面も書いた方が良いのでは?」と、これまたもっともな意見です。


私はというと、前2人のメンバーの意見に近いです。


何故ならば、面接で実際に会って話しをするのですから、目の前の人をしっかり見るというのが採用の基本ではないかと思うからです。精神病歴のある人を排除するのが当たり前なんてことになったら、一度病気をしたらもう定職につけないことになってしまいます。


何よりも社労士という立場は、世間の偏見を助長するような言説は慎むべきではないかと思うからです。精神病歴があるから全てだめというのではなく、個別にその人を総合的に見て判断するということが最も大事なことだと思います。人を雇う経営者はある程度のリスクは甘受するしかないのではないだろうかと思います。


一度そういう病気になった人が100%再発するとは限らないし、健康だった人が突然病に倒れたり、事故で障害を負ったりということもあるのですから、あまりその人の病歴にこだわるのは無意味とまでは言いませんが、「木を見て森を見ず」ということになってしまうのではないでしょうか。もちろん、今現在は健康であるという前提ですが。


原稿を書いたメンバーは、原稿を公にするというよりみんなの意見が聞きたかったということですが、この問題は今後も引き続き議論していくことになりそうです。

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