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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

試用期間の長さ

昨日、所属する社労士会の研究会で 試用期間中の解雇についての原稿を出した会員がいて、試用期間についての諸問題についてひとしきり議論がはずみました。
私としては、よく出される判例(三菱樹脂事件 最高裁大法廷判決昭和48.12.12)も含めて随分前に勉強済みという内容で、特にひっかかるところはなかったのですが、今日、念のために手持ちの書籍等で確認してみました。
中で、「へえー」と思ったことがその期間についてです。
試用期間というのは、採用した後適性や能力、勤務態度などをよく観察する期間として多くの会社で採用されている制度だと思います。
労働者側にとってみれば、本採用の一歩手前のような感じで何となく心もとないと言いますか、不安定な状況です。従って、そのような状況にいつまでもおくのは公序良俗違反と考えられています。
ですから、だいたい、3か月とか6か月で終了する場合が多いと思います。

私の場合(多くの会社でもそうだろうと思いますが)、 試用期間を会社の裁量で延長したり省略、短縮したりできるように規定を作ります。
明らかに必要な条件を満たし能力もあることがわかっている人などは省略してもかまいませんし、通常の場合より短くしても構わないからです。
他方、試用期間中に事故等で欠勤が多い場合など適性が見極められない場合を想定して、期限つき(1か月ぐらい)で延長する規定も作ります。
当然、どういうときに本採用にならないのかについても規定しておきます。
適性や能力に問題があり指導しても改善の見込みがないと判断できる場合などですが、私としては、採用時によく見ていただきたいと思っています。
企業には法令にふれない範囲での採用の自由がありますから、自由に人を選べる、選んだからにはそれに対しての責任をとらなければならない。簡単に放り出すようなことはしていただきたくないです。
昨日も「経営者として必要な眼力」などと言いましたが、それについては、「なかなか難しい、零細建設業なんて人手不足でとりあえず採用する場合もあるから」なんて話も出て、興味深かったです。

さて、話を期間にもどしますが、法的な決まりはありませんが前述のように不安定な立場にいつまでもおくのはよくないという考え方であまりにも長いと「公序良俗違反」とされるのですが、「1年」を無効とはしていない裁判例があるとのことで、「へえー」と思ったのです。(大阪高裁判昭45.7.10大阪読売新聞社事件)
事件の概要については書籍に書かれていないのでわからないのですが、「2年」が合理的範囲を超えているとして無効としたものもあるようで、さすがに2年は長すぎるということだと思います。
かと言って、1年というのもかなり長いですし、通常は常識の範囲でせいぜい6か月なのではないでしょうか。
3か月という企業もありますから。
他にもいろいろな原稿が提出されて、新年第1回目の定例会もそしてその後の懇親会も無事楽しく終了したのでした。

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