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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

厚労省の労務管理状況診断サイト雑感

 厚生労働省はweb上で労務管理の診断ができ、その結果により改善策や対策についても情報提供するサイトを作ったそうです。(参照)
簡単に気軽にできるのかなと思いきや、会社名や住所、従業員数、メールアドレス、パスワードなどを記入して登録しないとできないようになっています。
そのサイトにどんな会社がアクセスするのか統計をとりたいのでしょうか。
実態を把握して、このサイトはこんなに役立ちますと証明したいのでしょうか。だとしても、会社名や住所などは必要ないのではないかなと思いますし、メールアドレスまで登録して会員にならないとできないとわかると、「じゃ、いいや」とやめてしまう会社もあるのではないかなと思います。

 会社名や住所などは公開されているものですし、労務管理の状況についても募集・採用等のときに公開するものなので、特に秘密厳守というほどのものではないとは思いますが、抵抗を感じる会社担当者もいるのではないかなと思います。今日日は官公庁のサイトもサイバー攻撃を受けていますし、むやみに自社の情報を流したくないと私なら考えるかなと思います。
だからこそパスワードの設定をしているということなのかもしれませんが、気軽で簡単とは言い難いので、結局、「わが社は大丈夫」と自信のある会社のみが利用して、本当によくわからないような会社は利用しないということになるのではないかと思います。
そんな登録などせずに、サイトにいってどんどん質問に応えれば最後に診断結果が出るようなサイトであれば、「ちょっとやってみようか」という会社も増えるのではないでしょうか。
厚生労働省はこのサイトで労務管理に関心を持つ企業の情報を得ようとなんかしないで、純粋に労務管理についての情報を提供するサイトとして立ち上げていただきたかったなと思います。

ところで、こういうサイトは作ろうと思えば簡単に作れるはずなので、一次診断は誰でもできる時代がすぐきそうです。要するに今まで社労士に相談していたこともAIに診断してもらい、解決策の選択肢も示してもらえるとなると、社労士はかなり複雑な案件のみで頼りにされるんだろうか。
手続き業務は電子化により誰でも簡単にできる時代がくるだろうから、社労士の生き残る道はコンサルタント業務だという声を業界内で聞きます。しかし、医師の診断すらAIが進出してくる時代です。
特に、医師の一次診断に該当するような、その企業が法令遵守できているか、就業規則に必要事項が整備されているかなどの診断は、AIの得意とするところのような気がします。膨大な法令が全部頭に入っている社労士など、まずいないと思いますがAIにはそれが可能だと思いますから。
ただし、企業の個別の細かい状況などについて理解して、その企業にとっての方策を考えるところまではなかなかできないと思うので、そこには「人間」の社労士が必要でしょう。
AIには理解できないであろう人間の感情面などが関わってくるトラブル対応などについては、人間が必要かな、でも、膨大な判例データを記憶してトラブル事例と似たような判例を引っ張ってくるなんていう作業は、AIのお得意分野でしょう。
これからは、AIと仲良くできてAIを良きパートナーとして仕事を効率化できる社労士が生き残るんだろうか。それとも、よく言われるように「50年後社労士は消えている」のだろうか。

そんなことを考える今日、もう2月です。お正月がはるか前だったような気がしているのは何故?時の流れは速いです。
皆様、春がくるのももうすぐですね。お元気でお過ごしください。

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