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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

ヤマト運輸の英断

 先週末、宅配便の大手企業ヤマトホールディングスが、約76,000人の社員の未払い残業代について調査をして、支給すべきものはすべて支払う方針を固めたと報道されました。
昨年8月、同社の横浜市の支店が管轄の労働基準監督署から残業代の未払いで是正勧告を受けたことがきっかけだそうです。
必要な原資は数百億円規模になる可能性もあるとのことですが、会社として体力のあるうちに精算を済ませ、今後の労働環境の改善に取り組みたいとしていると報道されています。
ネット通販大手の荷物を引き受けるようになってから、雇用環境が悪化してサービス残業が常態化してしまったことを会社側が認めたことになるとも報道されています。
ヤマト運輸については、大分前の過去記事で宅急便を始めた小倉元社長(故人)の著書について書いたことがあります。(参照) 今回の判断もこの会社に根付く社風のようなものを感じて英断だなと思いました。

 報道では現場で働くドライバーの実態も明らかにされています。
お昼の休憩は60分とれることになっているが、現実には荷物が過剰に多いためゆっくり休む暇もない。ドライバーの場合、出退勤の時間を記録するタイムカードと配送時に使う携帯端末で労働時間を管理しているが、携帯端末がオフになっているときに作業をしたり、休憩時間がとれなくてもとったことにして申告するなどの例が常態化しているようです。1日17時間働いているドライバーの話も新聞に掲載されていました。実際には13時間として申告しているそうです。
「荷物が増えるほど配送効率が上がり利益率がよくなる」つもりだったのが、荷物の伸びはすさまじく現場の疲弊が著しくなってしまったと経営陣も認めていると報道されています。
この報道に先立ち、比較的指定の少ない12時から14時の時間帯の配送を取りやめるなどが報道されていました。
今後、労使で協議して労働環境の改善に取り組むとしています。

私も原因とされるAmazon.co.jpは便利に利用しています。普通の書店にはないような専門的な本も簡単に手に入り、しかも最近は通常配送でも2日後ぐらいには届き、本当に助かっています。でも、その便利さが誰かを大変な目にあわせているとわかると、居心地が悪いというか、どうにかしないといけないという思いにかられます。
宅急便のサービスは一昔前に比べたらどんどん良くなっています。時間指定や再配達というのはドライバーにとっては大変だろうなと思います。
サービスを享受する私たちも過剰なサービスを当たり前と考えない方がいいのだろうと思います。
個人的には再配達なんてやめてもよいのではないかと思います。指定した時間帯にいないのであれば、近所のコンビニで受け取るように手配する、マンションにあるような宅配ボックスも個人用があるそうですから、そういうものも利用するなど、消費者もサービスについて過剰に求めず、妥当な線で満足するべきだと思いました。

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