
私の所属する社労士会の研究会に見学にいらして、毎回例会後に行われる懇親会にもみえたと思います。社労士には珍しく口髭をはやしてらして、控えめな態度でいらっしゃいましたが、印象に残りました。
当時、私は一会員の立場でしたが、見学にいらした方にはできるだけフレンドリーに振る舞うことにしていますから、他の会員よりいろいろお話ししたと思います。
Tさんは研究会が面白いとおっしゃって入会することになりました。
その後は、毎月原稿を提出して、例会でも積極的に発言されてどんどん存在感が増していきました。
そうこうしているうちに2013年の10月から私が研究会のリーダーになり、2015年4月からはTさんにサブリーダーになっていただき、会の運営にもご尽力いただくようになりました。
今月の9日にも月に一度の例会にお元気なお姿で出席され、その後の懇親会でいっしょに飲んでお話ししたのでした。
そんなTさんの訃報が入ったのが昨日でした。
研究会の会員で、社労士会の支部でもTさんと懇意にしている方がメールで連絡してくれたのです。
昨日は日曜日でしたが、私は事務所ですることがあり、夕方5時も過ぎてそろそろ帰ろうかなと思ったときの訃報でした。ちょうど事務所にいたのでいち早く研究会のMLで他の会員にお知らせすることができました。
ご逝去されたのは10日ということで、前日にお会いしたばかりじゃないのとびっくりして一瞬信じられませんでした。
私は、10年余り前に突然大病をして半年ほど療養してから日常の当たり前の生活がいつくずれるかはわからないと、強く思うようになりました。東日本大震災を経験してから益々その意を強くしました。
でも、Tさんとこのように突然お別れすることになるとは全く考えたこともありませんでした。
月に一度、当たり前のようにお会いするものと思っていました。
亡くなる前日にあたる例会のあった日の懇親会で、たまたま隣り合わせの席でした。私がリーダーならばこその悩みをお話しすると、かなり強引なやり方をご提案なさって「めんどくさいことや大変なことは私がやりますよ。鈴木さんは鈴木さんらしく悩んでないで明るいリーダーでいてください。」とおっしゃってくださったのです。
随分気持ちが楽になったし、うれしかったのですが、その方がもういらっしゃらないのはいかにも残念だし、悲しいです。
今を生きることの大切さをあらためて教えてくださったTさんのご冥福をお祈りするしか今の私にはできないのです。


