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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

今年度の法改正の勉強

社労士試験に合格した平成17年から、毎年ある有名社労士塾の法改正講座を通信教育で受講しています。


カセットテープ(ビデオもあるが、カセットが一番安い)と問題集つきのテキストが送られてくるので、それを自学自習するだけの話なのです。


本来は受験生向きですが、昨年改正された項目が過不足なく整理されていて、とてもわかりやすいので、合格後も毎年受講しているというわけです。


もちろん、自分の購読する雑誌や社労士会でも法改正の情報はどんどん流してくれますから、だいたいはわかっているのですが、この講座はそのような知識の整理にとても役立っています。

というわけで、今年も申し込んで、テキストとカセットが送られてきました。


今年は健康保険や厚生年金で大幅な改正があり、カセットテープはなんと6時間だそうです。何事も少しづつというのができない性分なので、日曜日を1日つぶして昨日一気に聴きました。


塾長自ら吹き込んでいらっしゃいますが、この方の声はとてもソフトで聞きやすいので、受験生にとってカリスマ的人気があるのもうなづけます。もちろん、声だけではなくて、内容もテキストのわかりにくいところなどをしっかりと解説していらして、「なるほど」と納得しながらテープを聴くことができました。


その中で、私もちょっと抜けていたことがありました。


今年度から始まった離婚の年金分割のところなのですが、(当ブログ過去記事参照)離婚の分割によりもらったみなし被保険者期間は真の被保険者期間ではないということがあります。


離婚により年金を分けてもらった人(一般的には妻)は分けてくれた人の厚生年金の報酬比例部分について、自分が納付した期間ではなくても、分けてもらうことによってあたかもその期間納付したような状態になります。しかし、真の被保険者期間ではないので、一定の期間を必要とする支給要件の資格期間には算入されないのです。


それは、もちろんわかっていたのですが、振り替え加算については、逆にみなし被保険者期間をもらうことにより、240月以上の資格期間を得た時は加算されなくなるということについて、ちょっと勉強不足でした。


「振替加算」と言われてぴんとくる方は、受験生や社労士の方、又は、相当年金について勉強なさった方だと思います。20年以上(生年月日により短縮あり)厚生年金(共済含む)に加入していた人が老齢厚生年金を受給するようになった時に、生計維持している配偶者がいる時、227,900円(今年度の額)加算されます。長年保険料を支払った人が得するようにということでしょうか。加算のもとになっている配偶者が65歳になって自分の老齢基礎年金をもらい始めた時に、それを相手方から付け替えて上乗せするという制度を「振り替え加算」と呼んでいます。


付け替えてもらう方の人(一般的には妻)が年上で、65歳になった時、相手方がまだ受給権がない時には、相手方が受給権を得た時点で付け替えられます。ですから、そのような時は65歳になっても振り替え加算は行われません。相手方が年金をもらい始めるのを待って、振り替えが行われます。


一般的には、夫に加算されていたものを妻に振り替えるというイメージです。夫の側はその分減額となります。基礎年金制度ができた時に20歳を過ぎていて、将来年金額が少なくなる配偶者(一般的に妻)に配慮したもので、昭和41年4月1日以前生まれの人に適用されます。満額が先ほどの額(年度により多少変わる)で、生年月日により少なくなります。少ない年金額の人に対する補填ですから、自分自身の年金がしっかりある人(20年以上厚生年金に加入、障害年金を受給している等の人)については加算されません。


それが、離婚により年金を分けてもらって、自分の厚生年金の資格期間が見かけ上増えて、20年以上になった人は振り替え加算がなくなるというものです。


離婚による年金を皮算用する時には、そんなことも注意しなければいけないということですね。


私自身の印象としては、離婚によって年金分割してしまうと夫婦共倒れみたいな状態になるのではないかなと思っています。そんなに妻に有利な話ではないと思っていますが、どうしてもいっしょにいたくないという人もいるでしょうし、その場合、やはり年金分割というのは、いい制度ということになるのでしょう。


振替加算については社会保険庁のHPをご覧ください。

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