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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

このところの年金騒動について考える

当ブログで28日にもちょっと記事にした(過去記事参照)「宙に浮いた年金問題」は、与党の強行採決で時効をなくすというような話にはなりましたが、まだまだ不透明な部分が多いですね。


だいたい、何故そんなことになったのか。社会保険庁の事務管理はどのようになされているのか。いざという時に責任をとるのは誰なのか。また、10年間ろくに調べもしていなかった事柄が、1年間で調査なんてできるのか。それらの予算はどこから出るのか。それでなくても少子高齢化により年金財政は逼迫していると思われるのに。


と、まあざっと挙げただけでも後から後から疑問が湧いてきます。これは言ってみれば一種の不祥事のはずなのに、社会保険庁から謝罪の言葉が何もないというのも不思議です。



テレビの情報番組を見ていると、ちょっと誤解があるかなあと思う点があります。あるレポーターが「せっかく保険料を納めて積み立てておいたのに、それが消えるなんて信じられませんよね」と言っていました。


今の年金制度は自分が払った保険料を積み立ててとっておいて、老後に自分がそれを受け取るという仕組みにはなっていません。積み立て方式ではなく、賦課方式を採用しているからです。「世代間扶養」(厚生労働省の造語)と言って、自分が今納めている保険料は現役を退き、年金を受給している上の世代の年金に充てられているのです。


ですから、今後年金を納める人よりもらう人が非常に増えるだろうというところで、財政も危なくなっているわけです。そんなことは20年以上前から予測されていたことですが、結局年金制度の抜本的改革が行われることなく、擦り切れた古着につぎをあてるようなやり方でちょっとづつ直し、そこに既得権を持っている人が大きく損をしないように経過措置などをつけるために、非常にわかりにくく複雑な制度となったのだと私は思っています。


今のままでは、世代間の不公平は明らかですし、既得権益に斬りこんででも抜本的に改革するべきと私は考えていますが、今回の問題はそんなことよりもっと初歩的な段階の話だと思います。


これはこの国のいろいろなところで見られることですが、国民からお金を集めておいてそのお金の行方がどうなったかという点が見えにくいということがあります。そんな点を常にガラス張りにしないと責任を問われるというようなシステムになっていれば、誰のものだかわからない納付記録など出ないと思うのですが、どうなんでしょうか。


いずれにしても、年金制度というのは国民の信頼を得ないと存続していかないと思いますので、不明な点はきちんと明らかにするということが最も大切なことだと思います。

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