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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる12年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

セクハラ捏造?で解雇

 先週のニュースですが、のど飴(実は私も時々愛用しています)で有名な老舗企業の社長のセクハラについて調査中の女性法務部長が「セクハラを捏造した」とされて解雇されたことは不当だと提訴したという事例が報道されました。
男女雇用機会均等法でセクシャルハラスメント管理措置義務が設けられ、施行されたのが平成19年4月1日です。
職場における性的言動により労働者が不利益を被ったり、職場環境が害されないように、事業主が構ずべき措置について指針が設けられ、事業主にはその措置が義務づけられています。
この事例は、管理措置義務を行うべき側である社長がセクハラをした、そして、被害者とされる女性も、報道によると、直接雇用される労働者ではなく、業務委託契約をしていた女性ということです。
ですから、均等法が想定している内容とは多少違うセクハラということになります。
管理すべき立場の人が加害者と疑われ、被害者は、労働法上の労働者ではありません。
しかし、当該法務部長は、法令の義務を守るべく行動する立場にある人です。被害の申告は、直接の被害者だけではなく、それを目撃した人からのものも対応しなければなりません。噂レベルのものでも、立場上、聞いてて知らん顔はできないでしょう。
真偽のほどはともかく、調査をしたこと自体は間違ってはいないと思います。
ただし、提訴については、あくまでも不当解雇についてですから、解雇理由とされる「セクハラの捏造」があったのかということに争点があるのだと思います。

この会社について検索してみると、創業は江戸時代で現社長は創業家の出身で創業から8代目だそうです。売上が伸び悩んでいたころ、小さな子が薬を飲みやすいようにゼリーを開発したりしてヒットして、売上を伸ばしたようです。
2019年3月末現在で資本金6000万円、従業員数106人ですから、大企業というわけではありません。しかし、売上が204億円ですから、なかなかの優良企業ということになるのでしょう。
そんな社長が、昨年末の忘年会の席で、業務委託契約をしていた女性に性的言動を行い、周りの社員にも止められた事件があり、法務部長が聞き取り調査などを始めたところ、今年に入ってから、「第三者に調査してもらったところ、セクハラはなかった」として、法務部長に対して、社長のセクハラを捏造したとして解雇をしたと報道されています。

真偽のほどは全くわかりませんが、忘年会での目撃者もいるようですし、前述したように、法務部長として職責を果たそうとしていただけだと思われますが、その人をいきなり解雇というのは解せません。
この社長は業績をアップさせた功労者でもあるようですから、そんな人に対してセクハラを捏造して何にも得にはならないと思います。そんなことが報道されれば、会社のイメージにも悪影響を及ぼすだけですから。
ですので、「セクハラ捏造」が真実だとしたら、それは相当何らかの悪意があるとしか考えられませんが、この法務部長は途中入社後、部長に抜擢され、能力も高く評価されていたようです。
真実は報道だけではわかりませんが、セクハラについては、皆さん、相当気を使っていらっしゃると思うのですが、まだまだ、酒席などでは、そういう言動があるということでしょうか。
もし、本当にそんなことをしていたとしたら、なんでしょうねー。まだ、そんなことしてるんですかと言いたくなります。

セクハラをはじめ、各種ハラスメントについては、職場環境の悪化による安全配慮義務違反、さらには人材流出につながる重大事案です。経営者の皆様には、職場環境の整備ということに注力していただきたいものだと思います。
すべては、経営者の意識次第だと私は思っています。

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