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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

本当の働き方改革とは?

今朝の朝日新聞の投書欄に地方自治体の臨時職員をされいてる方の投書がありました。
女性の方ですが、 下の子が小学校入学の頃から9年間、1日5時間、月20日だから働き続けることができた。しかし、新年度から臨時職員制度がなくなるため雇止め(雇用契約の更新をしないこと)となることになった。働き方改革の関連らしいが、正規職員と同じような働き方をしている人にとっては救済措置となるのだろうが、自分のように短時間で補助的業務をして、その働き方でよいと思っていた者にとっては職を失うことになり残念だという内容でした。
働き方改革関連法では、長時間労働の是正などとともに非正規雇用者の待遇改善が目的の一つとして掲げられています。
「同一労働同一賃金」の導入も、使用者としては頭の痛い問題だと思います。
その自治体は、それらに抵触しそうな臨時職員制度をやめる決断をしたのでしょうか。投書だけではよくわかりません。
投書者は、短時間の補助的業務でもそれを選択して働く機会を奪わないでほしいとも書いています。

そのような状況となった方のお気持ちは わかりますが、私としては、そこにあるこの国の働き方の問題点などの「気配」を感じました。
その方は、1日5時間という働き方だったからお母さんの最期にも寄り添うことができたそうです。多分、お子さんが学校から帰る頃には家にいて「お帰りなさい」と言ってあげることもできたし、家事も滞りなくこなされたことでしょう。
しかし、何故、9年も働き続けているのに正規職員の補助的業務のみしかできないのでしょう。総じて、短時間で働く人については、「補助的業務」しかさせない会社は多いようです。そして圧倒的に女性が多い。
その陰には、家事、育児、時には介護までも女性が担ってきたからでしょう。時には、非正規雇用者だということで職場で嫌な思いをしていたかもしれません。
第三者が見ると、「だって本人が選択したことでしょう?」と見えるかもしれません。しかし、家事、育児等を担う人が他にいなければ自分がやらざるを得ず、そのよう選択をせざるを得なかったのかもしれません。それでは本当の意味で「自由な選択」とは言えません。

私は、社労士になってこの国の労働環境について勉強したり、見聞を広めることができました。「働く」ことの幸せとは何だろうと考える機会も増えました。
陳腐な言葉ですが「自己実現」ができたときに人は働くことに喜びを見出し、幸福感を感じるのだと思います。
自分が必要とされ、他の誰かが代わることが難しい「自分だからこそできる仕事」ができることが満足感につながり、毎日楽しく働けるのではないでしょうか。
短時間でしか働けないからと言って、何故、そのような満足感を得られる仕事に就けないのか。本当の働き方改革はそれを是正していかないといけないのではないか、それには、子育てや家事は女性がやった方がいいというような意識の改革、子育てに関する社会的補強システムの構築なども必要になると思いますが、多様性を認めるとはそういうことなのでは? そんなことを感じた投書でした。


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