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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

申請主義のために損した人は何人?年金制度の欠陥

またまた年金の話です。


昨日の夕方は社労士会の事務局の方から電話があり、月曜日に年金相談に行かれないかとのお尋ねがありました。電話の向こうでは様々な話し声が聞こえて、事務局の職員の方たちがあちこちに電話をしているような様子でとても大変そうでした。


実は、私はこのところ軽いぎっくり腰の症状が出て、階段の上り下りがちょっと大変なのです。だいぶよくはなっているのですが、朝早くから都心まで出かける元気はとてもないので、申し訳なく思いつつ丁重にお断りしました。

そんな騒ぎのせいか、普段年金なんてさして興味を示さない夫まで「ラジオで社労士の人が戦時加算がどうとかって言ってたよ」なんて教えてくれます。


「戦時加算」ありましたねー。社労士試験の時聞いたことがある言葉(内容はほとんど忘れている)


というわけで、ちょっと年金本を調べてみます。


戦時加算だけではなく、「旧令共済組合期間」という年金資格期間に加算される期間があります。厚生年金の被保険者期間が1年以上ある人で戦争中、軍の関係機関で働いたことのある人が昭和17年6月から昭和20年8月までの期間は厚生年金の第3種被保険者(坑内員と船員)以外の被保険者期間とみなされ、年金額の定額部分に反映されます。


これらの期間のある人は、社会保険事務所に「履歴申立書」を提出すると調べてくれるようですが、生年月日により定額部分の上限月数がありますから、それを超えていたら年金額には反映されません。


戦時加算というのは戦争中の昭和19年1月1日から20年8月31日まで坑内員であった人は年金額の計算するときに加算されます。


ラジオの内容はそんなことを知らずにいて、何かでそれを知り聞いて来る人がいるという話だったそうです。その社労士さんは調べてあげると、多い人で年5万円ぐらい年金額が増えるので、知らずに埋もれている年金が結構あるのではないかと語っていたようです。


結局、「年金は請求しないと支給されない」ということが解消されない限り、もらい損ねてしまう人はきっと現れますよね。年金の支給を請求する人というのは、元気で丈夫な人ばかりではありません。遺族厚生年金などは被保険者の祖父母が請求者になる場合もあるのですから。


障害についてもしっかりとサポートしてくれる家族がいればいいですが、そうでもないとやはり大変な場合もあるでしょう。自分の責任できちんと権利を主張しなくてはだめだという論理は、「世代間扶養」だの「社会全体での支え合い」だのと言っている厚生労働省の言質とは相容れないものを感じます。


年金制度が社会全体にとって優しい暖かいものだというのなら、請求主義などやめて、全ての人がきちんと権利を行使できる仕組みを整えるべきではないでしょうか。電話相談の電話の数を増やすなんてことをする前に政府はもっともっとやるべきことがあると思います。

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