FC2ブログ

おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

ステイホームで格差が拡大?

 この1週間のオリンピックパラリンピック組織委員会関連の騒動は、「村社会の村人の談合」で幕となったようで、すっかりしらけました。
さて、昨年来、不要不急の外出自粛やステイホームが世の中の常識となっています。それに伴い、私の所属する社労士会の研究会も昨年後半は感染の治まっていた時期はzoomと会場の二本立て、感染が拡大してからはzoomのみの例会と、オンラインを活用しています。
所属する社労士会支部の例会はそのような措置がなかったため、月に一度の定例会は私も長らくご無沙汰していました。
昨日初めて支部長以下一部の理事と研修の講師の方は会場で、会員はzoomで参加という形式となりまして、私も事務所からzoom参加しました。
少し前には、お客様からMicrosoftのteamsというソフトでご招待いただき、打ち合わせをしたりもして、オンラインの恩恵に与っています。
今後もこの動きは加速していくのだろうと思い、さしたる疑いもありませんでした。
しかし、ある月刊誌に批評家・作家の東浩紀氏が寄稿されている文章を拝読して考えさせられました。
「ステイホームによる格差拡大」という視点についてです。

東氏は特に子供たちのことを心配されていて、短期的にはオンライン授業も仕方がないが長期的には「家庭環境による格差の拡大」をもたらすと書かれています。
確かに、オンライン環境は各家庭により違います。子どもは生まれてくる環境を自分で選べないのですから、家庭による格差を埋める手当とセットで行わなければいけないとされていて、そのとおりだなと思いました。
東氏は、教育の本質は単に知識を伝えることではなく、子どもたちを家庭から離して学校という一つの場所に集め平等な環境を与え、完璧とはいえないまでも家庭格差、社会格差を一度リセットする役割がある「非本質的なもの」と切り離して考えることはできないというようなことを書かれています。なるほど、確かに学校という場はこどもたちにとって「環境」という点では平等になれるんだなと思いました。
さらに東氏は、給食をともに食べることにより社会の資源をみんなでシェアする感覚も学べる、大学ではサークルや同好会が似た機能を果たしているとしていて、オンライン教育を推進するのならそのようなことについても議論すべきとしています。

さらにテレワークについても結局のところ業務委託化の推進でもあるとされています。成果をあげられるかどうかは環境という要素もあり、オフィスに出社することで消えていた格差をどうするかを考えないとテレワークを推進することなどできないはずだとしています。
うーん。そういうことはあまり深くは考えませんでした。
関与先の在宅勤務についての社内規程を作ったときに、労働安全衛生法の面からあまり劣悪な環境での労働は好ましくないので、それは当事者に確認してくださいというようなお話はしたのですが、会社に比べて個人のオンライン環境はやはり劣ってしまうということがあるかもしれません。
そうすると、在宅で仕事をする人と出社して仕事をする人とでは平等なスタートラインには立っていないことになります。
正直に言って、私にはそういう発想はあまりなかったので、とても勉強になりました。在宅勤務は感染拡大防止には良いことなのですが、マイナス面もよく考慮してそれを手当する対策も必要なのだという視点をもたなければいけないと思った次第です。

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する