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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

ハラスメントのキーワードは強要?

ネットで見かけたある民間会社のハラスメントに関する調査がありました。テレワークをしている会社員1000人余りのネット調査ですが、世代によってハラスメントだと感じる意識がかなり違うそうです。
例えば、オンライン会議で「顔出しの強要」をすることは20代ではパワハラだと感じる 割合が「絶対に該当すると思う」、「おそらく該当すると思う」を併せて55%、50代では35.7%となっていて感じ方にギャップがあるようです。他の事項についても一般的に若い世代の方がパワハラに対して敏感に感じることが多いようです。
実は、私の所属する社労士会の支部の例会が今月初めて(ちょっと遅い気もしますが)zoomを取り入れて、支部長以下一部の役員と当日の研修講師の方だけが会場にいて、他の会員は事務所からzoomで参加という形式をとりました。
参加した半数以上の会員が画面上に名前だけ出して顔を出していなかったので、ちょっと驚きました。
もちろん顔出しを強要するなんてことはおかしいという認識は私にもあります。それは個人の自由であり他人がとやかく言う問題ではないと考えています。私たちの大半は個人事業主ですから。しかし、普通の会社の会議でも若い皆さんの半数はそんな感じ方なのかなと思って驚きました。
zoomその他のオンライン会議では、参加者の顔が見えることにより「会っている感」があり、話がしやすくなるのではないかと思うからです。

 所属する社労士会の研究会では、昨年後半からzoom例会を行っていますが、参加者は全員顔を出して参加しています。
久しぶりに仲間の顔がみられたときにはなんかすごくうれしかったです。それにほとんどの人がマスクなしなので、マスクなしで他人と話すの久しぶりだなと新鮮でした。

それはさておき、パワハラについては昨年厚生労働省から指針が出されていますから、「顔出し強要」についてパワハラに該当するかは状況により判断していくことになります。
特に、指針では判断の材料の一つとして平均的な労働者の感じ方を基準にするとしていますので、冒頭の調査のように半々ぐらいの感じになるとなかなか難しい判断になります。
パワハラに該当するかどうかは当事者の関係性やその時の状況などについて個別具体的に調査しなければなりませんが、様々な事項について、世代によって感じ方が違うということは明確に理解しておく必要があると思います。
ちょっと前までは常識だったことが若い世代には通じないこともあるのだということです。そのために、会社については就業規則等でルールを作っておくことがまず重要になりますが、すべてについてルール化することもできませんから、社会人としての常識に任せるような場面もあるでしょう。

押さえておかなければいけないのは、会社の上司と部下という関係であっても人間対人間としては対等な関係だというところです。
そうであるならば、本来その人が自由に意思決定すればいいことにまで「強要」はできなくなるはずです。もちろん、企業秩序を守るという点については上司対部下という関係は守られなければなりません。「業務命令」も出されます。しかし、部下の内心の自由は守らなければなりません。そこまでオーバーなことではなくても、業務とはあまり関係がない私的なことなどで会社が強制するのは理不尽です。
特に、何かを「強要」または「強制」するときに、個人の自由の範疇ではないかということをよく考えて行わないと、「パワハラだ」とされてトラブルになるかもしれないという認識を持っておくことが大事なんだろうと思います。

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