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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

大手派遣会社が二重派遣の疑い

昨日の新聞記事ですが、大手派遣会社が二重派遣の疑いで厚生労働省の調査を受けるとありました。(参照)


二重派遣とは、派遣された先の企業が別の請負契約等を結ぶ企業に労働者を送り込んで働かせる形態を言います。複数の企業が入ることにより、企業の責任が曖昧となり労働者に不利益を与える可能性が高いですし、労働者供給事業の実態があれば職業安定法違反となります。


この派遣会社は日雇い派遣を扱っていますが、給料から200円の天引きをしていることが問題となり、返却すると発表したばかりです。

さらに、派遣法で派遣が全面的に禁止されている港湾での荷物の積み下ろしをさせていたということですので、法令を遵守しようなんてさらさら思っていない会社なのかもしれません。


現在、派遣法で全面的に派遣が禁止されている業務は、港湾業務の他に、建設業務と警備業務です。いずれも熟練していないと危険を伴う作業ということでしょうか。今回も二重派遣されていた男性が作業中に労災事故にあったことから、明るみに出たということです。


派遣労働者の場合、労災保険料は派遣元会社負担ですが、事故が起きた場合は、派遣元と派遣先の双方の会社に届出義務があります。この大手派遣会社は労働基準監督署に事故を報告しましたが、事故現場を実際に作業していた港湾の現場ではなく、形式的な派遣先の会社として、仕事も「倉庫内の仕分け」と届け出たということです。


禁止されていた業務に二重派遣していたということを、会社側は十分認識していたのでしょう。この会社は2005年にも建設業務への派遣を繰り返し、改善命令を受けていたとか。かなり悪質な感じがします。


いわゆる日雇い派遣で働く労働者は、とにかく日銭が欲しい、日々の糧を稼ぐのに精一杯という人たちでしょう。何か腑に落ちなくても言われたとおり働いて稼ぐしかない、そういう人達を食い物にしてぬくぬくと利潤を上げる企業は許せないと思います。


200円の天引き問題で力を発揮したユニオンの存在がもっと知られるようになると少しはいいのでしょうか。弱い労働者はまず団結するしかないんですよね。


「万国の労働者よ、団結せよ!」 そんな大昔に聞いたせりふを思い出す近頃です。

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