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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる16年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

医師の過重労働による労災

 過重労働により精神疾患となり自殺したというニュースを聞くと、私は、自分が労働に関する職業についているせいかもしれませんが、すごく辛いと言いますか、悲しいと言いますか、ご遺族のお気持ちはいかばかりかと想像してしまいます。
自殺した方々の年齢や職業や労働環境は様々ありますが、働き過ぎて命を落とすなんて本当に悲惨なことだと思います。
もっと休みましょう。
休みをとれる労働環境をなんとか作りましょう。と思いますが、医療現場というのは、私は全くわかりませんが、それが難しい職場ではありそうだなとも思います。
病気は突然なることも多いし、命に係わる場合もあるわけで、お休み中でも呼び出されたりすることもありそうだなとも思います。
昨日、報道されていた26歳の若手医師の方の労災が認められたとのニュースを見て、医療現場も特別な仕事だからと言うのではなく、身心の健康に配慮しながら働いていただけたらよいのにと思いました。
それが、難しいから事件が起きたのかもしれませんが。


 以前、私が所属する社労士会の研究会で、その業界と付き合いのある会員が、医師の場合、労働時間なんてみんなあまり気にしていない、そもそも彼らは自分のことを労働者だと思ってないから、と言っていたのが印象に残っています(あくまでもその会員の見解です)。
彼らは、病院に雇われていても自分の裁量で仕事をしているし、研鑽を積むにしても実際の患者を診るとか医療器具の関係など病院内でしかできないことも多いので、必然的に病院内にいる時間が長くなるが、それは自分の意思で行っているので「労働」とは思っていない。
というような意味のことを言ってました。
それは彼の印象であり、すべてのお医者さんがそうだとは到底思えませんが、前述の労災事件でも、病院側は、労働時間とされた中の時間には研修時間も含まれていると主張していたそうですから、医療業界には、そのような意識が少なからずあるのかもしれません。

だからと言って、過労自殺などあってはいけないことであり、特に亡くなった方は研修医を終了した後になる専攻医という立場であったそうで、医師としての勉強をしつつ、病院での業務もするという状況だったようです。
医師国家試験には合格していても、一人前のお医者さんになる前段階というところらしいので、自分の裁量というより指示を受けて行っていた業務も多かったものと思われます。
様々な気苦労もあったのではないでしょうか。

報道では、認定された時間外労働は自殺した月の前月が197時間とされていて、過労死レベルとされる亡くなる前1か月100時間、または6か月の平均80時間を大幅に超えています。
立派な医師になるためにはたくさんの経験と本人の勉強が必要なのでしょうが、やはり、時には身心ともに休むということが大事だと思います。
人はそんなに頑丈ではないです。
医療業界も少しでも休みをとる工夫をしていただきたいと思いますが、無理なのでしょうか。

当地は酷暑が続いています。
皆様も休みをしっかりとって、お健やかにお過ごしください。

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