
私も決勝戦だけは見たいと思いましたが、当事務所にはテレビがない、でも大丈夫! ABEMAテレビが無料配信してくれたので、パソコンで見ることができました。
準優勝したのは仙台育英学園高校でしたが、両校は公式戦でも戦い、練習試合もしていて交流が深いとか。監督も選手もお互いにリスペクトしあっている雰囲気が感じられ、さわやかな試合だったと思います。
慶應の監督は、「高校野球を変えたいと思ってずっとやってきた」と語っていらっしゃいました。
変えたかったのは管理を厳しくして監督の言いなりになるようなチームではなく、自ら考え主体的に練習も試合中のプレーもできる選手を育てることだということらしいです。
高校野球の選手につきものの丸刈り強制はなく、髪型は自由、選手同士の話し合いを重要視して、練習メニューなども考えさせるそうです。
高校野球はあくまでも教育の一環であることを考えれば、当然の帰結のような気がしますが、現実には、練習メニュー、試合中のプレーに自由はなく、私生活においても寮生活で規律が厳しく髪型も丸刈り強制などをしている高校が今でも主流のようです。
それでは、やはり自分の頭で考える力をはぐくむことはできないと監督は考えたのでしょう。
管理されることに慣れたしまうと、なんでも上意下達で言われたことに従っていればいいという思考回路になり、何故?と疑問を持ってもそれをつきつめて考えることはしなくなってしまうかもしれません。
また、選手たちの中にはプロを目指したいと考えている子もたくさんいるでしょうから、野球に集中するためにはその期間の自由は犠牲にしても、うまくなれればいいと考えているかもしれません。
慶應高校の成功により、「自主性を尊重する」という考えを取り入れる高校は少しずつでも増えていくように思いますが、なかなか難しいかもしれないとも思います。
この国のこの社会で何かを変えるというのは本当に難しいと思うからです。
「変えることが嫌い」な人が多いなーというのが、そこそこ生きたきた私の印象だからです。
慶應高校が甲子園の常連校となり、今後ますます活躍していけば違ってくるかもしれないので、監督、選手の皆さんにはこれからも頑張ってほしいです。
主体的に野球をすることの楽しさを感じているだろう選手の皆さんは、野球以外のことでもきっと活躍されていくことでしょう。
例年、高校野球が終わると、夏も終わりだなーと何となく思うのが常でしたが、今年は暑さがいつまでも続いていて、当地の今日は朝からカンカン照りです。最高気温は35度ぐらいになる予報です。
暑さに負けず、元気に過ごしてまいりましょう。


