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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

労組を悪者にして年金騒動の問題をすり替えようとする人たち

今朝、例によって出かける支度をしつつテレビのワイドショーをちらちら見ていると、各党の政策責任者というような立場の人たちがずらりと出演していました。


政党関係者ではないゲストコメンテーターの1人が、「今回のずさんな管理のもとは、働きたくない労働組合がとんでもない労働条件をつきつけて、協定を結んでいたことにかなりの責任がある。それについては旧社会党、今の民主党、社民党、共産党と責任があるはず」


と言って野党を責めていましたが、こういう論理のすり替えのような議論はよくないですね。

労使協定というのは一方的に勝手に結ぶことなんてできません。どんな内容であろうと労使が合意しない限り結べないのです。一方の側のみの責任を言うのは違うと思います。


天下りでやって来るトップの人達が労組と問題を起こしたくない、ごたごたしたくないと労組の言うことを聞いているうち、どんどん労組の権力が強くなり、国民不在の既得権益を守ろうとするのみの集団になったという図式はわかりますが、それは果たして野党の責任でしょうか。


天下りを許していたのも、保険料を事務費に流用できる法律を作り、浪費させたのも時の政権与党です。保険料を湯水のごとくに使い、高級公用車を乗り回し、料亭での豪遊などに使っている上司を見て、「まじめに働くのはばかばかしい」と末端で働く職員が思ったとしても不思議ではありません。むしろ、当然の結末という気がします。


保険料についてこれだけ集め、これだけ給付に使い、その他の支出はこれだけ、積立金はこれだけ、運用の状態はこう、国庫負担はこれこれと、毎年国民の前に明らかにされていたら、そんなでたらめは許されないという雰囲気が社保庁内外に生まれたのではないでしょうか。


公務員の仕事ぶりというものは、もっと国民に開示されてもよいと思います。社会保険事務所の感じの悪い応対について耳にすることがあります。そんなことについて国民は公務員の「雇い主」なのですから、もっと文句を言ってもいいわけです。でもそういう第三者的な受け皿がないのが残念です。


いずれにしても、労組を悪者にして責任の所在を曖昧にしようとする論法には賛成できません。責任の一端はもちろんあるでしょうが、「労組が悪い」と言ってしまうと、労働者の権利である団結権や団体交渉権までもが否定されないかと、ちょっと心配になります。


これを機会に労組も反省すべき点は改めてほしいですが、そこにのみ責任を求めるのは本末転倒だと感じました。

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