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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

65歳からの遺族厚生年金

先週、支部管内のある区役所で年金相談を担当しましたが、遺族厚生年金についてのご相談がありました。


現在、遺族厚生年金を受給している方ですが、自分の老後(その方はまだ40代)の年金についてのお尋ねでした。


65歳までまだかなり先ですから年金制度がどうなるかもちょっとわかりませんが、今年の4月から65歳以上の遺族配偶者についての遺族厚生年金の併給の仕方が改正になりました。

配偶者の遺族厚生年金を受けている人が65歳になると、自分の老齢基礎年金と遺族厚生年金を併給できます。自分自身の老齢厚生年金がある人の場合、老齢基礎年金プラス自分の厚生年金の2分の1、と遺族厚生年金の3分の2という受け取り方を選択することもできます。自分の厚生年金が多い人などはそちらが有利になる可能性もあります。


自分の厚生年金が少なければ、前者を選択することになり、自分の厚生年金を全部捨てることになります。後者を選択した場合でも、自分の厚生年金の半分は無駄になってしまいます。


以上を是正するために、まず、自分の老齢厚生年金のある人には全額それを支給し、老齢厚生年金と遺族厚生年金の差額を遺族厚生年金として支給するという方式に改められることになったのです。


前述の自分の2分の1と遺族厚生年金の3分の2とした方が額が多くなる場合は、その額にまず自分の厚生年金を全額充当し、差額が遺族年金として支給されます。金額的には今までと全く変わらないのですが、自分の老齢厚生年金が無駄にならず支給されるという点が改正されたのです。


年金制度ができた頃に比べると、働く女性が格段に増えましたから自分自身の老齢厚生年金がたくさんある妻が今後増えると思われます。そのような社会情勢の変化に少し対応したというところでしょうか。


それでも、専業主夫に遺族基礎年金がない(当ブログ過去記事参照)など今の社会の多様性に年金制度は追いついていないと思います。どこかで抜本的に変えるべき時に来ていると思うのですが、そう簡単には変わりそうにないですね。


なお、遺族年金には税金はかかりません。受給している遺族の年収が850万円以上にならないと支給停止はないので、特に妻の場合自分の年金をしっかり確保するためにもお勤めをして厚生年金に加入したり、収入が少ない時には免除申請の手続きをとるなどしましょう。再婚したら(事実婚を含む)そこで権利がなくなります。

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