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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

力士にも就業規則が必要?朝青龍の処分について社労士的に考える

私は相撲は特に好きなスポーツではないのですが、NHKのニュースをはじめとして、メディアでは結構取り上げられるので、見るとはなしにみてしまいます。


このところの「朝青龍騒動」も興味深く見ていました。


新聞やラジオなどに出てくるコメンテーターで相撲ファンを自認する人たちは、かなり怒っていて「辞めさせて欲しい」と発言していた人もいました。処分についての朝青龍自身のコメントが発表されましたが、ファンに対する謝罪の言葉などは一切ありませんでした。


社労士的にみるとこれは一種の「懲戒処分」にあたるわけですが、会社などでは、社員に懲戒処分を課す場合、どういう行為についてどういう処分があるかという就業規則などの社内規程上の根拠が必要です。また、普段何の注意もなく突然に重い処分をするというのは、常識的にはできません。小さな事由の時から注意などをして手続きを踏んで、重い処分に移行するわけです。

日本相撲協会は財団法人なので、事務部門等で働く人に対する就業規則は当然あると思うのですが、力士がどういう扱いになるのかは私はよくわかりません。給料をもらっているのですから雇用契約を結んでいるのでしょうか。


そんな話は聞かないので、古くからの慣例によりいろいろ決めているのかもしれません。ずっと行われてきた職場慣行というものは、規則に優先されるというのが、一般的な考え方です。


相撲協会は外国人力士を受け容れることにした時、または、すごく人数が増えだした時に、その力士の母国語で「服務規律」、や「懲戒規程」のようなものを作り、渡すべきだったのではないかなと思います。新人の時に研修を受けるそうですから、ある程度は教えられているのでしょうが、全て日本語で日本人と同じにしていると聞いています。


日本人なら相撲は普通のスポーツとは違い「様式美」を重んずるということや、それゆえ、上位者ほどただ勝つだけではなく「美しく勝つ」ことが必要だ、そして、最高位の横綱ともなれば普段の行動も「品格」のあるものでなければならない、というようなことは誰でも理解できると思います。相撲はこの社会にある種の文化として受け容れられているからです。


しかし、外国人は「格闘技」として相撲を捉えているのではないでしょうか。勝つことが大事で強いことがいいこと、「美しく勝て」と言われても理解できないかもしれません。


朝青龍を例にとれば、彼の国は、はるか昔は草原の騎馬民族の国です。勇猛果敢にヨーロッパまで攻め込んだ歴史があります。一方、わが国は温暖な気候に恵まれ、農耕を主体としてきた歴史があります。農作業をスムーズに行うために、近隣と協力体制をしっかり作り助け合ってきました。


そんな民族的な違いは、好むと好まざるにかかわらず人のメンタリティーに影響を与えていると思います。日本人ならすんなり理解できることが、彼らには理解できないのかもしれません。だからこそ、新人の頃からきめ細かく指導するべきだったのではないかなと思います。


「懲戒処分規程」のような明文化された根拠があれば、何となく基準が曖昧な、その時々の相撲協会の事情や、世論の反応を見て処分をしてるんじゃないのかなというような処分の仕方ではなく、もっとすっきりした処分ができただろうに、と、社労士的には考えた次第です。


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