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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

人材不足を言うなら就職氷河期の若者の雇用を何とかしてほしい。

内閣府は民間に委託して「女性のライフプランニング支援に関する調査」をして、先ごろ発表しました。


他の先進国に比べ、出産や育児のために働き続けることをあきらめる女性がとても多いとのことです。


これらの女性が働き続ければ44万人の雇用が増え、経済成長が押し上げられるとしていると、新聞にも載っていました。ある程度のキャリアを積んだ人が働き続けた方が、新規採用より経済効果があるということです。


そんな調査結果を発表するのも、少子高齢化によりいずれ労働力人口が減少するのは目に見えているし、何とかしなくちゃということなのでしょう。


もちろん、意欲や能力がある、また、生活のための必要性などのため、働き続けたい女性を支援するのは国の政策として当たり前だと思います。それはそれとして、労働力人口の不足を言うのなら、就職氷河期に社会に出ることになって、正規雇用者になれず、心ならずも非正規雇用に甘んじている多くの若者を、何とかするのが先ではないかなあと思います。


企業が新卒にこだわるのは、ある程度年齢がいってしまうと、新卒と同じ賃金というわけにはいかないし、その割に社会でのキャリアが不足しているから使いづらいということがあるようです。


「数年前だったら内定なんて絶対ひとつももらえないと思われるような学生が、2つも3つも内定をもらってきてびっくりする」と言っているある大学の就職担当者の話を新聞で読んだことがあります。


逆に言えば今なら内定5、6社もらえるような優秀な学生が正規に就職できずにあぶれてしまったのが、就職氷河期です。


そんな風に人材をみすみす逃してそのまま捨てておくなんてバカだなあと思います。私が経営者だったら新卒なんかにこだわらず、人物本位で選ぶと思うのですが。人生は長いんですから、少々最初出遅れたからといって、意欲があれば必ず取り戻せると思うし、苦労した分人間的には成長していると思いますから。


何よりも本人に責任のない社会情勢により、理不尽な状況になっているわけですから、社会全体の問題として何とかすべきことだと思います。


先日、会社員をしている親族と話していたら、「簡単に内定がとれて調子にのっている新卒より、社会に埋もれている優秀な人材を掘り起こした方が結局は企業にとって得になる」と、ようやくそのことに気がついた企業も少数ながら出てきて、中小企業の中でそんな動きが始まっているそうです。


その動きが大きく広がって就職氷河期に社会に出た人達が、希望を持って遅ればせながら安定した雇用環境を得ることができたら、そっちの方がよほど経済効果は大きいと思います。そうなってほしいなあと心から願っています。

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