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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

ひとつの考え方の指南書「いつまでもデブと思うなよ」を読む

巷で話題の「いつまでもデブと思うなよ」を読みました。


著者の岡田斗司夫氏について、私はNHKBSの「まんが夜話」という深夜の時間帯にある番組で見知っていました。その番組は毎回まんが作家のひとりについてその作品と人となりについて、まんが好きな人たちが徹底的に話すという趣向の番組です。


私自身はまんがは小学校で卒業という感じでほとんど読まないので、知らない作家も多いのですが、そこに登場する語り手たちが、岡田氏をはじめとして、「この作品の第○巻の○ページにあるこの表情の書き方が・・」なんて、極めてマニアックに嬉々として語るのがおもしろくて、時々観ていました。

岡田氏についてはその程度の知識しかなかったのですが、あらためて本の後ろの経歴を見ると(株)オタキング代表で大阪芸術大学客員教授とありますから、「オタク」として一家を成している方なんですね。


著者は理詰めでいろいろ考えて納得しないと動かないというタイプの方のようですが、理論的に納得できるとそれをどんどん突き詰めていける方のようです。だからこそオタクとして成功されているのでしょうが。


今やダイエットは世界的な究極の問題のようですが、この本の冒頭でアメリカの「ワシントン・ポスト」の調査が紹介されています。アメリカでは過去70年間で26000種のダイエット法が発表され、成功率は5%、そしてその後も体重の維持に成功した人は、たったの0.5%ということです。失敗した人というのは「続けられなかった人」ということで、いかに持続することが難しいかということなのですね。


著者も過去2回挑戦したけれど、続けられなかったということで、「続けられないダイエットは意味がない」、「ガマンだけで楽しくなければ、人間は続けることはできない」という結論を得ます。「続けること」これがダイエットの最大の課題と看破します。


「続けること」に絞り込むと、運動嫌いに運動を続けるのは無理、食事についても「健康オタク」的な人以外はなかなか無理があるというようなことが筋道たてて冒頭で語られています。


結局著者のたどり着いたのは、「レコーディング・ダイエット」という方法です。最初は自分の食べたものを徹底的に記録する。ポテチの枚数とかまでです。同時に朝晩の体重や体脂肪率も記録する。記録を見て著者は愕然とします。グルメだと思っていた自分の食生活が結構ワンパターンだったのです。それも「これじゃあ、太るよな」というようなパターンです。


その後は、カロリーにも関心を持ち、それも記録します。最近は食品にカロリーが表示されていることが多く、コンビニなどで売っている食品はほとんどカロリーが表示されていて、外食やコンビニで食料を調達することの多い著者には好都合でした。


そして、1日1500キロカロリーに抑えて(オーバーした日の分はその後何日かかけて帳尻を合わせる)1年で50キロの減量に成功するのです。食べたいものは我慢せず食べるのですが、ハンバーガーを8等分してその一つを食べるなど量を減らすのです。レコーディングをするようになってから、「今、これを本当に食べたいのだろうか」と食べる前に考えるようになったということです。時には「記録が面倒だし食べるのやめとくか」などと思うこともあったとか。


記録をとることによって、「食」ということを徹底的に考え、「無駄食い」をやめたということでしょうか。家計簿をつけて収入と支出を徹底的に見直すというのとちょっと似ているかもしれません。


副産物として、スポーツやテレビドラマに興味がなく、特に女性との共通の話題がなくて困ることの多かった著者が、ダイエットに成功後は自分から話題をひねり出す必要もなく「もっと話しを聞かせてください」と向こうから言ってくる、空港で知人相手にダイエット談義をしていたら、いつの間にか人垣ができていたなんて経験もします。世間のダイエットに対する関心はとても大きいのですね。かく言う私も関心があるからこの本を買ったわけですが。


その他にも学歴主義社会の終焉とともに、「見た目主義社会」が到来したとか、太る理由の考察とか、ダイエットを通じて感じたり考えたりしたことが満載です。「デブ」というのは意外にお金がかかるなど、知られざる「デブ」世界の裏事情なども書かれていて、とても面白く読めました。これで700円(新潮新書)は安いかなという印象を持ちました。


これは、物事に対する一つの思考方法を提示しています。現状をまず把握する、把握するためには現状を記録してなおかつ分析する、そして改善策を考える、当たり前のようですが、徹底的に記録するというところがミソです。簡単そうでいて結構難しいのではないかと思います。


仕事で疲れている時や電車の中などで軽く読める一冊だと思います。


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