FC2ブログ

おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

東京地裁 パワハラを労災と認定

職場のパワーハラスメントについては、以前当ブログでも記事にしました。(過去記事参照)


昨日東京地裁で、パワハラとも言うべき上司の暴言が原因でうつ病になり、自殺した会社員の労災を認める判決が出ました。(新聞記事参照)


国が出した労災不支給の処分を不服として、自殺した男性の妻が裁判に訴えたものです。

報道によると、医薬品販売会社の営業をしていた男性社員の上司が、「お前は給料泥棒だ」「存在が目障りだ、お願いだから消えてくれ」、「車のガソリン代がもったいない」などと、暴言を浴びせたほかに、相談に応じないなどの、いわゆるパワハラ行為をくり返したことについて、「心理的負荷は、人生でまれに経験する程度に強度だった」と裁判で判断されました。


職場のパワーハラスメントとは、この例のように主に上司が部下に対して、権力を背景にしたいじめや嫌がらせをすることを言います。


職場の上下関係から部下はやり返すことができませんから、そのストレスは相当で体調をくずすということも当然あると思います。問題なのは、セクハラと同じで、やっている方はそれほど悪いと思っていなかったり、部下を指導しているつもりだったりして、してはいけないことをしているという自覚がないことです。


自覚があったとしても、上司なんだから言いたいことを言っても許されると誤解している人もいます。


この例のように、もし労災と認定された場合、当然、上司本人とともに、会社側の使用者責任も問われることになりますから、会社としては大変です。


だいたい、パワハラが行われるような職場は、やられていない他の社員にとっても、けしていごこちのいい職場ではないだろうと想像できます。社員が楽しく働けないような会社は、社員の定着率も悪いでしょうし、業績も伸びるとは思えません。


パワハラも労災になるという裁判結果が出た以上、事業主としては一種の危機管理としてパワハラ対策を講じないと、安全配慮義務、職場環境整備義務違反などについて損害賠償を請求される事態になるかもしれません。


就業規則の服務規律などでしっかりと規定するとともに、社員についての啓発活動をきちんと行うべきでしょう。

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

| | 2007年10月16日(Tue)15:35 [EDIT]