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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

退職しないで頑張る! 労組に活路を見出す若者たち

最近は、新聞、テレビ等のメディアは100%信用しない方も多いと思います。過去何度も捏造記事ややらせ番組が暴露されましたから。私も100%は信用していません。


それでも、新聞は日々のニュースや話題性のある事柄を、ざっと目で見るにはいい媒体だと思います。そんなわけで私も毎日朝日新聞を読んでいます。


昨日の夕刊の特集記事に、理不尽な労働条件に疑問を持ち労組を立ち上げた若者のことが掲載されていました。

当ブログでも「派遣」については随分記事にしてきました。サイドバーの一番下の方にあるブログ内検索で、「派遣」を検索していただくと、派遣についてのいろいろな記事がごらんいただけると思います。


どちらかというと、派遣される側の身になった記事が多いのですが、前述の新聞記事には、派遣会社の正社員、いわば「派遣する側」の立場の若者の話が出ていて、興味深く読みました。


先頃、いわゆる「日雇い派遣」の時に1回につき250円もの天引きをしていて、違法と指摘された大手派遣会社がありました。


その派遣会社の正社員として働いているAさんは、就職氷河期に大学中退後リフォーム会社や建築会社の営業の仕事をしますが、完全歩合制で厳しい労働条件だったり、倒産したりして、よい仕事を得ることができませんでした。昨年1月、就職情報誌で見つけた現在の派遣会社に正社員として就職することができました。


正社員で固定給があるということが魅力でした。しかし、仕事は並大抵のものではありませんでした。「明日何人派遣してくれ」という注文を午後3時まで受け、スタッフと連絡をとって手配します。電話しているうちに終電の時刻が過ぎた時などは、会社の床にダンボールを敷いて仮眠します。


翌朝6時には、スタッフから出発前の連絡が100件ほど入ります。「ドタキャン」された場合には、代わりに派遣先に行くこともあります。Aさんは、半年で20キロ近くもやせました。


ある時、通勤の途中で路上生活者らしい人がゴミ箱をあさっているのを目撃します。自社のスタッフの1人でした。心が痛みました。


Aさんは、スタッフにも声をかけて労組を立上げ委員長になりました。会社は数千万円の「残業代未払い分プラス手切れ金」を提示して、Aさんと3人の正社員の仲間に退職を促しました。


4人は、「やっと手に入れた固定給の正社員をやめたくない」、「自分たちだけ金もらってやめて、スタッフは今のままでいいのか」という思いから、会社に残り、労使交渉を続けていく道を選びました。


「手切れ金」をつっぱねた後、派遣スタッフへの天引きをやめさせ、スタッフへの有給休暇も認めさせました。今後は正社員の状況改善も目指すということです。


ひとりではどうにもならないのですが、「労組」として団結すると会社は無視するわけにはいきません。ひとたび「労組」になれば、労働組合法が適用され、会社と対等に交渉できるからです。


組織率がすっかり落ち込んでしまった既存の労組も、非正社員との連帯をようやく考えるようになったようですが、まだまだ、動きは鈍いという印象です。非正規雇用者が増えた現状では、やはり、正社員と非正社員の枠を超えて、「みんなでいっしょに良くなろうよ」という労組の原点に戻った活動が求められているのだと思います。


新聞記事の最後の方に「若者たちは、厳しいのは自己責任だと思わされてきた。でも、疑問を持ち、立ち上がってきた。社会が変わるかも」という労働闘争を撮り続けてきたカメラマンの言葉が載っていました。


私もそうであってほしいと思います。何はともあれ、声をあげ始めた若者たちの今後の活躍を祈りたいと思います。


労組を結成した若者たちの活動を紹介する動画サイト「ユニオンチューブ」があります。興味のある方はごらんください。


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