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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

年金に対する誤解 あれこれ

今年は、地元の商工会議所、市役所、区役所、銀行等で年金相談をさせていただきました。


若い方は受給するのがずーっと先のことであまり関心がないと思いますが、中高年の方は近い将来受給するということで、それなりに情報を仕入れていらっしゃいます。


でも、年金制度はあれこれボロを取り繕っているうちに、本当に複雑でわかりにくいものになってしまいました。生半可な知識では追いつかないというのが現状です。


ご相談を受けたことで、誤解されやすいことなどをちょっと書いてみようと思います。

①収入が多いと年金が減額される?


年金が減額されるのは、厚生年金に加入して保険料を納めている方、すなわち厚生年金保険の被保険者だけです。自営業やアルバイト、パートなどで働いていて、厚生年金に加入していない方は、どんなに収入があっても年金が減額されることはありません。


詳しい要件などは、社会保険庁のHPをご覧ください。


②過去に勤めていた会社が倒産してしまって住所もよくわからないし、その間に納めた分の年金は「裁定請求書」に書いても無駄?


「裁定請求書」とは年金の手続きをする時に提出する書類です。老齢年金給付の場合、年金を受給する年齢になる3ヶ月前に本人に郵送されてきます。主なところは印字してありますので、必要な部分だけ書けばよいようになっています。


今まで勤めていた会社名や住所なども記載されていますが、記載が自分の記憶と違っていたり、漏れがあったりした場合は自分であらたに記入するようになっています。たとえ会社が倒産しても保険料を納めていれば記録は必ず残っています。会社名や住所は必ずしも正確でなくても、ある程度思い出せることを書いておけば、社会保険事務所の端末機で調べてもらうことができます。当時の同僚の名前などもてがかりになります。


特に、転職の多かった方や、名字が変わった方、名字が読みにくい方などは、「別人」として記録が残っている可能性がありますので、自分の記憶と違う場合はきちんと申告して調べてもらいましょう。


③60歳からの特別支給の老齢厚生年金を繰り下げて受け取れば、受給額が増える?


年金の支給開始年齢を60歳から65歳に引き上げたことの経過措置として、昭和28年4月1日以前生まれの人(女性は昭和33年4月1日)については、60歳から老齢厚生年金の一部が支給されます。その後、昭和36年4月1日以前生まれ(女性は昭和41年4月1日)までの人について、支給開始年齢が段階的に引き上げられ、最終的に65歳になります。65歳に新制度の基礎年金と厚生年金に切り替わるまでの間だけの年金なので、「特別支給の老齢厚生年金」と呼んでいます。


65歳からの年金については、66歳まで受給せず繰り下げて受給すると年金額が増額されますが、(老齢厚生年金については昭和17年4月2日以後生まれの人に適用)「特別支給の老齢厚生年金」については、繰り下げの制度はありません。


ですから、受給開始を遅らせても年金額が増えることはありません。時効が5年間ですから、65歳までに必ず請求しましょう。また、権利をしっかり確定するという意味でも、60歳になって権利のある方はすぐに手続きをしてください。一度手続きをしておくと、65歳に切り替わる時もスムーズで簡単な手続きで済みます。


年金の話は、生年月日とか要件がいろいろで、なかなか一筋縄ではいきません。ご相談を受けていても「これでもれなくお話できているかな」といつも反芻しながらお話しています。


個別に条件もいろいろですので、疑問点がありましたら「年金ダイアル」や社会保険事務所等へお問い合わせをなさってください。



 


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コメント


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お久しぶりです。

私も来週の金曜日に、社労士会主催の年金相談会の相談員として年金相談をすることになりました。

年金は苦手でずーっと避けていたので、現在猛勉強中です。
勉強の甲斐あって年金が得意分野になりつつありますが、いざ相談された場合は適格に対応できるか心配です。

幸い先輩会員の方々が周りに居られるので、助けて頂けると思うのですが、出来ればビシッと対応できたら自信に繋がるだろうなと思っています。

年金を勉強していると、人生のライフプランの基礎が把握でき、民間の保険選びにも有効活用できますね。
そういった意味でも勉強して良かったなぁと思っています。

さらに、開業している以上、ビジネスにも活用しなければなりませんので、何とか年金に費やした時間と知識が無駄にならないようにビジネスチャンスを掴みたいと思います。

卯年 | URL | 2007年11月03日(Sat)12:56 [EDIT]


頑張って!!

卯年さん
おひさしぶりです。

やはり、年金は社労士の看板のひとつですから、年金相談などは積極的になさってください。
私もそうなのですが、そういう機会があると必死に勉強しますから。勉強するとわかるようになって、楽しくなって年金が好きになって、どんどんいい感じに回るようになりますよ。

「相談」というのは、まず「聞き上手」になるように心がけることが一番大事なような気がします。
「とにかく誰かに聞いてほしかった」、そんな感じの方も結構いますから。

相談にみえた方が「来てよかった」と思って帰っていただくということを目標に、頑張ってください。
応援しています。

| URL | 2007年11月03日(Sat)22:55 [EDIT]