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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

望ましい社労士の姿とは?県会の講演会を聴く

昨日、埼玉県社労士会の研修があり、明治大学の経営学部の教授の平沼高氏のお話を聴かせていただきました。


平沼教授は、全国社会保険労務士会連合会が11月に立ち上げた「社会保険労務士総合研究機構」の所長でもあります。以前から社会保険労務士制度に理解があり、様々な提言をしていらっしゃる方です。


「社会保険労務士総合研究機構」では、今後、関係法令の情報収集、調査、分析、学校教育の場に社会保険労務士を活用するためのカリキュラム作成、若年者雇用対策の国際比較、社会保険労務士の英訳、等、等、社会保険労務士の守備範囲のことを研究し、外部に向けて情報発信しようという、私にとっては、当然やるべきことと思いますし、「やっと、そういうことに気がついたの?」という感じではありますが、それらが軌道に乗れば、この業界には大いにプラスになるだろうと思っています。

そんな教授ですから、特定社労士制度についても一家言ある方です。特定社労士になるための研修を「能力担保研修」と呼んでいるのですが、それでは、最初から自分達が能力がないのを認めているようなものだとおっしゃいます。私も「能力担保研修」という言い方には常々ひっかかりを感じていましたが、実際、民法の条文など見たこともない社労士もいるのですから、仕方がない面もあるのですね。


教授によると、ロースクール制度ができて、今後弁護士が増えて今まで社労士がしていたような世界に、弁護士が参入してくるだろう、しかし、弁護士のベクトルと社労士のベクトルは違う、弁護士は紛争が表面化したところにビジネスチャンスを求める、社労士は紛争を発生させないために、労使関係の改善に力を注ぐ、結果、「弁護士に仕事を渡さない」ことも可能だとおっしゃいます。


それには、社労士が個人として全体として力をつけていく、明治大学には教授のご尽力により、社労士が大学院に入る道が開かれています。学歴よりも中身が大事なのはわかるが、学歴で弁護士と差がついてしまうのは、好ましいことではないともおっしゃいます。


その他には、IT化の影響で手続き業務は誰でもできるようになるだろう、しかし、その中身についてのコンサルタント的な仕事はますます重要になるはず、等、等、


教授は、今の雇用環境について、利益だけを追求するあまり、「職場砂漠になった」という表現もなさっていました。成果主義のためひとりひとりが競争で、ばらばらになり、職場が共同体ではなくなっている、というのです。


その他、労組の崩壊、元来保護されるべき労働者を「自分の責任でいろいろできる強者」と見る考え方がはびころうとしている、など、私にとっては、共感できる部分も多く、興味深く聴かせていただきました。


今まで、何回か県会主催の講演会がありましたが、なかなか刺激的な講演であったと思います。社労士ひとりひとりが、「望ましい社労士」とは何かを考え、実践していくことが、最も大切なことなのだと思います。

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