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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

やはり死刑制度は廃止すべきなのだろうか?

今まで、様々な命題というか問いというか、それに対して答えを出して生きてきたわけですが、突き詰めて考えるのが厳しいなと思うような「命題」については、答えを出さずにおくなんてこともあります。

「死刑制度は是か非か」という問いもその中のひとつです。

世界の流れは廃止に大きく傾いているようで、18日に国連で死刑執行の停止を求める決議案が採択されました。加盟192カ国のうち87カ国が共同提案国になり、賛成104、反対54、棄権29ということです。日本はアメリカ、中国などとともに反対に回りました。(新聞記事参照)

これに関連して、昨日、朝日新聞に高名な刑法学者で元最高裁判所判事の団藤重光氏のインタビュー記事が掲載されていました。

団藤氏が最高裁判事だった時に、高裁判決が死刑という毒殺事件を担当しました。最高裁としては重大な事実誤認があることがはっきりしていなければ、高裁判決を支持せざるを得ず、死刑判決を下しました。退廷しかけた時に傍聴席から「人殺しーっ」という声が上がり、一抹の不安を持ち、悩みつつ結論を出していたため、その言葉がこたえたそうです。それ以来、氏は確信を持って死刑制度に反対するようになったそうです。

 

先頃、日本で死刑執行が行われた時に、氏名、罪状などが発表されました。団藤氏は、死刑囚の処遇、精神状態、執行の様子、刑場も一般の人に見せたらいい、世の中の批判が出てくるからとおっしゃいます。

それを読んで、何年か前に観た映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を思い出しました。アイスランドの個性的な歌手ビョークを主人公に、不幸な偶然が重なり思いがけず殺人をしてしまう女性の死刑執行までを、なんとミュージカル仕立で描いているのです。(そんな暗い題材をよくミュージカルにできたなあと感心しました)映画の中では、被害者の家族が死刑執行に立会い、しっかり見届けていました。とても日本ではここまではできないだろうなと思いましたし、死刑制度に疑問を持ちました。

 

それでもその後、凶悪な事件が相次ぎ被害者の立場に立つと、犯人を殺したいと思うのも無理はないだろうしと、自分の中で死刑制度についての「問い」は封印されていました。「人は人を殺してはいけない」ということについては、当ブログでもちょっと書いたことがあります。(過去記事参照) その論理からいくと、死刑制度を許したら私の中では矛盾が生じてしまいます。

 

もし、自分の家族が何の関係もない犯人にむごたらしく殺されたとしたら、私は犯人を強く憎むし殺したいと思うでしょう。でも、多分実際に殺すことはできないと思います。「人は人を殺してはいけない」それが「人は人を殺してもいいの?」という問いに対する私の答えだからです。

 

団藤氏は、今後始まる裁判員制度は、死刑制度を廃止しない限りするべきではないとも語っています。刑法改正も含めて、早急に国民的に議論すべき問題だと思いました。

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