FC2ブログ

おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

一気に進むか パートの正社員化

昨日、大手雑貨店が非正社員2650人のうち正社員になることを希望している2350人を全員正社員化するとの報道がありました。

全社員のうち、400人だけが正社員で、あとはパート、契約社員でまかなっていたといいますから、会社としては一気に正社員が増えることになります。

今までも「人手不足感」の強まっているアパレル業界やサービス業を中心に、そういう動きがありましたが、この会社が画期的だったのは、所定労働時間に関わらず正社員にするとしたことです。

通常はパートの正社員化といっても、多くはフルタイムで働く人が対象でした。

この会社のように、週20時間から選択して働いているパートも含めて正社員化するというのは、大変珍しいケースだと思います。

4月1日から施行となる「パートタイム労働法」については、過去にも記事にしましたが、(参照) 多分、今回の動きも今後予想される人手不足だけではなく、法律の改正も影響しているものと思われます。

 

過去記事では触れていなかったのですが、今度の改正で事業主に対してパート労働者を通常の労働者に転換する措置をとることが義務づけられました。

パートから正社員に登用する制度を社内的に作ったり、新しく社員を募集するときに、現在雇用しているパートタイム社員にも周知するなどが例として挙げられています。

そういうことなら、一足早くそういう制度を推進して人材を抱え込みたいという企業の思惑があるのかもしれません。

 

前述したように、この会社のように所定労働時間が非常に短くても正社員になれるとしたら、労働者にとっては弾力的な働き方ができて、とてもよいことだと思います。週20時間の労働時間でも正社員になれるとしたら、介護や育児をしながらの仕事も可能となります。

 

正社員と非正社員とでは、さまざまな点で待遇の格差があります。その会社にもよるでしょうが、給料、ボーナス、各種手当てなども当然差があるでしょうし、健康保険、厚生年金に短時間の所定労働時間でも加入できるとなると、労働者側にとっては、非常にメリットがあると思います。

健康保険ひとつをとっても、病気や出産で働けない時の所得補償がありますし、厚生年金と国民年金とでは、老齢、障害、遺族に対する補償など全ての点で厚生年金が有利となっています。しかも、会社が保険料を折半負担してくれるのですから、加入できるとできないとでは大違いです。

と、ここまで書いてきて、「待てよ、正社員になっても短時間就労の場合は年金加入はできないのかな?」と思い至り、ちょっと調べてみましたが、(参照) 今までどおりの考え方だと加入できないんでしょうかね。

でも他の部分の待遇が変わるでしょうし、事情が許せば就労時間を延ばしていくというように、正社員という身分を獲得して弾力的に働けるのは大きいことですよね。

 

 

大きな会社の動きは、結構社会に影響を与えます。パート労働者を安い都合のいい労働力としか見ていないような会社は、今後人材不足に泣くことになるのかもしれません。

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する