FC2ブログ

おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

よくなってほしいパートの労働条件、明日から改正パートタイム労働法施行

先週「07年版女性労働白書」が発表されたとの報道がありました。(新聞記事参照)

そもそも、女性だけ特別扱いして白書を作成することに何となく違和感を感じるのですが、やはりそれだけ女性の置かれている雇用環境は厳しいということなのでしょうか。

報道によると、女性の正社員数は97年の1172万人をピークにこの10年間減り続け、07年には1039万人となり、女性雇用者全体に占める割合も46.5%と5割をきっています。

やはり、女性はパートタイマー等で働いている方が多いということでしょうか。

パートタイム労働法の改正については以前記事にしました(過去記事参照)。

明日から施行となる改正パートタイム労働法が、これらの非正規雇用者の待遇改善にどれぐらい寄与することになるのか未知数ですが、「パートの待遇改善を!」ということを喚起する役割は果たしているのではないかと思います。(過去記事参照)

過去記事でもちょっと触れましたが、パートタイム労働法が適用になる労働者は、正社員よりも所定労働時間の少ない労働者です。

いわゆる「フルタイムパート」は適用外となってしまいます。かと言って、短時間パートのみが待遇が改善され、フルタイムパートの人の待遇がよくならないとしたら、非正規雇用者の待遇を改善しようという法律の趣旨に反することになります。

この点については、厚生労働省からも告示が出ていて、このようなフルタイムパートに対しても「短時間労働者法の趣旨が考慮されるべきであることに留意すること」とされています。

 

今般の改正により、パート社員から正社員への転換を推進する措置をとることが義務づけられました。これはパート社員を正社員にすることを義務づけているのではなく、試験制度を設けたり、新しく正社員を募集する時に現在働いているパートタイマーにも知らせて、応募の機会を与えるなどの措置を求めているのです。

最終的には事業主の裁量の範囲内で正社員にするかどうか決めると解釈できますが、大手サービス業などではこのところの人手不足感もあり、パートタイマーを正社員にするとの発表が相次いでいます。

 

これは、労働者にとってはいいことなのだろうと思います。

でも、どこかでひっかかりを感じます。

もちろん、正社員になることを望んでいるのになれない人達には「朗報」だと思います。このような動きが中小企業にも是非広がってほしいと思います。

問題は、様々な事情で「パートタイマー」という働き方を望んでいる人、あるいはそうせざるを得ない人たちにとって、最も大事なことは「同一価値労働、同一賃金」になることなのだということです。

そういう人たちにとっては、正社員と同じような仕事をしているのに「実入りが少ない」ということに問題があり、不満があるのだと思います。

 

今回の改正でも「正社員と同視」できるパートタイマーに対する差別的取り扱いの禁止が盛り込まれましたが、責任や権限、転勤の有無等、正社員と同等とするためのハードルはかなり高くなっていて、実際に適用されるのは5~6%のパートタイマーだと言われています。

前述の女性白書でも45歳~54歳のフルタイム労働の女性の賃金は男性の6割未満にとどまるとの結果が出ています。

フルタイム労働者でさえそうなのですから、パートタイマーは更にひどい状況なのではないかと推察されます。それは、女性に限らず多分男性の非正規雇用者も同じような状況なのではないでしょうか。

今般の改正が、いろいろな事情で「パート」を選択せざるを得ないけれど一生懸命働いている労働者が、少しでも報われるような方向にいってくれるきっかけになることを願っています。

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する