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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

名をとるか実をとるか、仕事に対する姿勢について考える

過日、ある先輩社労士にいっしょに仕事をしないかとお誘いを受けました。

ある筋のある法人としか言えないのですが、自分1人ではちょっと大変そうなので、いっしょにどうですかというお話です。

さしあたって、急ぎの就業規則診断の話があるので、それをまずやってほしいというご依頼です。

相手方には私といっしょにやるということは伝えるし、報酬も折半でということでした。

「何故私にお声をかけてくださったんですか?」

「鈴木さんよく勉強してるし、ベテランの先生には言いにくいじゃない、断られるかもしれないし」

そんなやりとりの後で仕事をお引き受けすることになり、その方の要望に答えてかなり急いで、ある会社の就業規則を診断しました。

 

会社の担当者の方が書籍等の雛形を見て作成したものということでしたが、現行の法令に合致していない部分や、疑問のある条文などもかなり多く見られました。

本則の他に各種規程集もたくさんあり、それを2週間ほどで全て目を通し、現行の法令に合致していない場合などは、修正条文なども提示し、担当者が疑問に思っていることについてのメールのコピーなどもありましたから、それについての私のオリジナルな提案等もさせていただきました。

 

全部で20ページほどの診断報告書ができあがりました。全て前述の社労士にメールでお送りしました。

「最終報告書はこれでいいですか?」

と確認のメールが届きました。

その方の独自の記述はごくわずか、大半は私の作成したものです。

表紙をみるとその報告書の作成者としてその方のお名前があり、私の名前は影も形もありません。

度々当ブログで書いているように、私の掲げる「旗」は「独立独歩」、「自主自立」です。誰かの下請になったり誰かの影の存在になるなんて考えていません。

私だって開業以来研鑽を積んできていますし、就業規則については自分の専門としようと思っているので格別の思い入れもあります。何よりも自信と誇りを持って仕事をしているのです。

 

「最初はそんな話ではなかったでしょう?」

と、ねじ込むべきか?

最初のその方とのやりとりを反芻してみます。確か、私といっしょにやるということは相手方に言うと言っていたわよね。

でも、報告書等へ名前を出すとかは言っていなかった?

「私は下請ではないんですよね」

という確認もしていない。

 

夫は、「開業間もない仕事のない大変な時期のことがわかっていて、仕事を振ってくれたんじゃないの? あんまり腹をたてない方がいいと思うよ。自分の勉強にはなっているんだしさ」

と「荒らぶる私の魂?」を鎮めようとします。

私は何も言わないことにしました。

その代わり、今後の仕事については白紙に戻したいということを申し入れました。

 

昨日お会いして、あくまでも丁重に、勝手なことで申し訳ないとお詫びしました。「自分が主体的に動けない仕事はちょっと厳しいです」と申し上げて、円満にご了解いただくことができました。

私がやった仕事に対する報酬もいただきました。

以前記事にした「○万円の就業規則」(過去記事参照)に比べれば、まあまあの対価だと思います。

 

その方は、その法人と顧問契約を結んだそうです。

私が黙っていっしょにやらせていただいていたら、今後多くの案件を経験することができたかもしれません。

名を捨てて実をとるということでしょうが、私にはそれはできませんでした。

「社労士事務所 きぼう」の鈴木として胸を張って仕事をしたいと思っているからです。

開業以来1年半、いろいろな社労士がいるんだなあというのが素直な感想です。

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コメント


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ご無沙汰してます。
今回の件について、この文面しか読んでいませんが、雇用されていている立場としては、鈴木さんの行動は独立して自分の足で立って歩いているからできるんだなぁって羨ましく思いました。
鈴木さんがその思いを基に判断したのだから間違っていないと思います。
頑張ってください。

しろたぬき | URL | 2008年04月11日(Fri)00:23 [EDIT]


しろたぬきさん
お久し振りです。
コメントありがとうございます。

確かに、私は社労士としてはまだまだ経験不足ですから、他の社労士の下請的なことをして経験を積み、何年後かに本当の意味での独立を果たすという仕事の仕方もありなのでしょうね。
実際、開業登録をしていてもそういう働き方をしている社労士もいます。

何が正しいかなんて決められないですよね。
ただ、私は自分の良心や信条に従ってやっていきたいと思っているだけなのです。

若い方で家族を養っていかなくてはいけないなんて状況であれば、また違う結論になるのでしょう。

これからも、お暇な折には時々のぞいてくださいね。

桜は終わりましたが、これから新緑のよい季節ですね。
お元気でご活躍ください。

おばさん社労士 | URL | 2008年04月11日(Fri)10:11 [EDIT]