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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

単なる数合わせでなく根本的な解決を。「フリーターの100万人正社員化」

経済財政諮問会議が「フリーター、ニートなどの若者100万人の正社員化」という数値目標を打ち出したそうです。(新聞記事参照)

私としては、この会議のメンバーに自らの会社で偽装請負問題が露呈した経団連会長の御手洗氏が入っているというところで、こういう策を出してきたことにちょっと「?」の部分があります。

経団連は「ホワイトカラー・エグゼンプション」問題でみそをつけたこともありますし、理想を語っているふりをして実は自分達の利益しか考えていないのではないかと、感じられる時があるからです。

団塊世代の大量退職や就職超氷河期に若い世代を採用していないことと、止まらない少子化の流れの中で、企業は今後大変な人手不足に陥ると言われています。

サービス業を中心に有能なパートを正社員化して囲い込むという動きも活発です。

大学生の就職活動も、「数年前だったら絶対内定なんて1社もとれないような学生が、数社も内定をもらってびっくりする」

といったような就職担当者の談話も聞こえてきます。企業は今、若い世代の人手がほしくてしょうがないんですよね。

 

折りしも「後期高齢者医療制度」で高齢者の猛反発をくらっている内閣が、「こんなにいいことやろうとしてるんです」とばかりに案を出してきたのかなあと思います。

就職超氷河期と言われる世代の人達で、ただ、生まれた時代が悪かったというだけで正社員になれずに苦労している若い人達がいるということは、非常に理不尽だと思うし早急になんとかすべきことだと思います。

この策がそういう人たちにうまくマッチして、正社員になって安定した生活を送れるようになるのであれば、それはそれでとてもよいことだと思います。

 

問題は、長時間労働が当たり前、残業代もごまかされる、真面目に勤めようとすると病気になる、家族とゆったり過ごす時間もなく、自分のスキルを磨くための時間もないというような、正社員の雇用環境ではとてもやれないということで、様々な個別の事情から、フリーターやパートという働き方を選んでいる人です。

正社員の雇用環境が改善されれば、正社員になりたいという人はたくさんいるのではないでしょうか。

 

また、自分の選択としてフリーターを選んだとしても、「同一価値労働・同一賃金」が実現されていれば、フリーターと呼ばれる人たちの少なくとも経済的状況は変わるはずです。

それらの状況を改善することなく、ただ数合わせのごとくフリーターを正社員にしても、長時間労働にあえぐ若者を増やすだけなのではないかと感じます。

私としては、このニュースは素直に「よかった、よかった」と言えないどころか、何となく苦々しささえ感じてしまうのです。

私ってあまのじゃくなんでしょうかねえ。

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