FC2ブログ

おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

やはり裁判結果は無視できない トヨタとマクドナルドの動き

昨年12月にトヨタ社員の過労死認定の裁判について記事にしました。(過去記事参照)

通常の業務の他にQCサークル活動に熱心に取り組んだ結果、無理がたたって夜勤中に倒れ、30歳の若さで亡くなった社員の過労死の認定について争われた裁判です。

奥さんが労災申請をしたのに認められなかったため裁判までいったものです。名古屋地裁では遺族側の主張を認め、QCサークル活動の業務性を認定しました。

結果、亡くなる前の労働時間は100時間を超えることになり、裁判で労災だと認定され、国側も控訴を断念したため判決が確定したものです。

労災は国が管掌していますので、遺族側もトヨタではなく国を訴えた形となっています。トヨタは「国と遺族の裁判だから特にコメントすることはない」

などと発表していました。

しかし、今日の朝刊ではトヨタが「カイゼン」活動も業務と認め残業代を全額支払うとの報道がありました。(新聞記事参照)

「カイゼン」の中心的活動である「QCサークル活動」について、トヨタは自主的な活動であり業務とは違うという立場をとっていたのですが、前述の裁判結果をやはり無視はできなかったのでしょう。

 

朝日新聞によると、トヨタは月2時間分だけ活動を支援するためということで残業代を支払っていたとあります。今後はその上限を撤廃するそうですが、活動を簡素化して月2時間以内に納めるように社員に促すそうです。

月2時間で何ができるのかねぇと思いますが、会社の意向を察して結局社員がサービス残業をしてしまうことになるのかもしれないと思ってしまいますね。

 

一昨日の報道でもマクドナルドが「偽装管理職」問題で、今後店長にも残業代を支払うと発表したとありますが、店長手当てを打ち切り、支払う給与の総額は増やさないと語っていたとか。

「残業が多いのは店長個人の能力の問題」という会社側の見解も報道されています。

確かに、全く同じ仕事をすると能力の高い人ほどさっさか片付けてしまうということはあり得ることで、必ずしも残業の多い社員が有能な頑張り社員かというと、そうともいいきれない面もあります。

経営者としてはその辺の見極めをする眼力が必要でしょう。

でも、マクドナルドのように店によって立地条件やスタッフなど個別の条件が違う場合、能力の問題だけで片付けるのはおかしいと思います。それらも含めて業務量が適正なものなのか会社はきちんと検証して、それを公表してほしかったなと思います。

 

トヨタにしてもマクドナルドにしても評価が下がることを恐れる社員が、結局サービス残業をしてしまう可能性があります。

裁判結果を受けて、それを無視することはできないと考え動いたことなのでしょうが両社には「社員が健康で生き生きと働ける職場を作りたい」というような気持ちがあるのか疑問に思いました。

結局儲かればいいということなのでしょうか。

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する