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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

「制度創設以来の好機と危機」と語る連合会会長

社会保険労務士としての仕事をするためには、まず全国社会保険労務士会連合会に登録を申請して名簿に登載されることが必要です。

申請は事務所所在地の都道府県社会保険労務士会を通じて行います。

この全国社会保険労務士会連合会のことを私たちは「連合会」と呼ぶことが多いです。

毎月、この連合会から会員の社労士宛にB5版70ページ前後の記事と広告の掲載された小冊子が送られてきます。

法律の改正情報や会員の寄稿、いわゆる有識者の社労士関連事項に関する原稿、連合会の動きなどが記事としてあるのですが、今月号の巻頭では連合会会長の「ねんきん特別便」に対する対応についてのコメントが5ページに渡って掲載されていました。

「制度創設以来の好機と危機がそこにある!」と題してあります。

連合会では昨年6月に今般の年金加入記録問題が起きた時に、いち早く「全国の社会保険労務士会、及び会員の事務所は無料でこの問題についての相談に応じる」と記者発表しました。

私としては、「えーっ?会員の決議もなくそこまで言い切っていいの?」

というのが素直な感想でした。

 

というのも、開業していろいろな社労士と接触してわかったのですが、「年金はさっぱりわからない」或いは、「年金は苦手」と公言しているような社労士も少なからずいたからです。

それとは逆に、年金相談や裁定請求書(年金の受給を申請するときに出す書類)を得意業務として、それで稼いでいるような会員もいるのです。

そうすると、前者の会員は相談者が事務所にたくさんみえた時はどうする?

後者の会員は、今まで有料でしていたことと同じことを無料ですることになるのか?

連合会の理事会決議のようですから、多くの会員は私と同じく寝耳に水という感じだったと思います。

 

コメントの中で会長は「年金に関する唯一の国家資格者として国民の皆様の年金受給権の権利擁護の立場に立つことが社会的使命である」

「それを果たせば社会保険労務士制度の飛躍的発展を実現するための原動力になる」と判断したと語っています。

もちろん、会員からは様々な賛否両論が寄せられたという意味のことも語っています。

 

私は、人脈も経験もなくこの世界に飛び込んだために、古いことはよく知らないのですが、「国民の皆様の年金受給権の擁護」ということで言えば、平成、6年、12年とどんどん年金額が減らされる方向に行った時に、何も発言しなかったのは何故?と突っ込みたくなりますね。

年金受給年齢を60歳から65歳に引き上げると、平均的サラリーマンで生涯の受け取り額が1千万円ぐらい違ってしまうんですよ。

「年金の専門家」を自負するのなら、対案を出したったいいし、年金加入記録問題にしても何故そのようなことが起きたのか、今後どうすればそれらを防止できるのかなど、独自の見解を出したっていいんじゃないの?と思っています。

でも、現在の社労士会の現状は「社会保険労務士が社会的に認知された」、「年金の専門家は社労士と認められた」というところにばかり目がいっています。

 

支部にも第三者委員会や社会保険事務所、端末機を置きだした市役所等にそれぞれ社労士を派遣してほしいという要請が昨年来随分あり、ベテランから新人まで活躍していらっしゃいます。

それはそれで皆さんご本人の意思でなさっているので、それでいいと思いますが、一方で「行政の後始末(はっきり言って尻拭い)をさせられるなんていやだ」という意見も聞こえてきます。

会長のコメントを読んでびっくりしたのですが、「もともと社会保険労務士制度は行政の外延的な存在であることから、社会保険労務士の活動自体も「行政の求めに応じて動く体質」であった」とあることです。

社会保険労務士法にはそんなことは何も書いてないんですけどねえ。

そういう意識を持った社労士というのは多いのかなあと少し合点がいきました。

 

会長は更に「行政のための行政協力ではなく、国民のために直接サービスを行う視点に立って自ら動く体質へと変化を遂げた」ということであり、プロとして国民の信頼を得るために年金相談業務について自主自立の路線を打ち出したと語ってもいます。

社会保険庁と対等な立場で年金相談を行うことが重要なので、「委託契約」による行政協力を行うことにしたともあり、これらの取り組みは「行政ミスの尻拭いなどではない」と言い切っています。

これらの業務で国民の信頼を裏切ることになれば「好機」が「危機」にもなるということなのですが、はて、これからどうなっていくのか、私にはさっぱりわかりません。

 

私は、自分の知識と情報を発信して社会のためにお役に立ちたいという自分のスタンスをくずすことなく、活動を続けていきたいと思っています。

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