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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

「最後は人柄」? 人事考課は難しい

私が時々見るいわゆるαブロガー(読者数の非常に多いブログの管理人)の方のブログで、故小倉昌男氏の亡くなる前年の著書『「なんでだろう」から仕事は始まる!』(講談社)を紹介していました。

小倉昌男氏はヤマト運輸の元社長で、日本で初めて宅急便を始め、既得権益を守ろうとする旧郵政省や旧運輸省と激しく闘った経営者です。

おもしろそうな本だなと思い、私もネットで購入して早速読んでみました。

「インターネット至上主義者」のような若い経営者に、

「お顔見たけりゃ写真あり、声が聞きたきゃ電話あり

こんな便利な世の中に 会わなきゃできないこともある」

という都都逸を教え、生身の人間から学ぶことの大切さを教えたりするところは、なかなかの人だなと思わせます。

 

責任の重い「社長」という職はストレスのかたまりのようなものなのだから、遊ばなきゃいけない。でも交際費という会社の金で遊んだんでは仕事の延長になってしまうので、遊びには自腹を切る。だからそれなりの金が必要。

給料を決める時には「いくらあれば自腹で遊べるか」から逆算して決めたという人らしく、花街などで都都逸を覚えたのでしょう。

本の中でいろいろな経営哲学を語っていますが、別にどうということもないことから、なるほどということまでいろいろでした。中でも、納得のいく人事評価制度が作れなかったのが心残りと語っていたところを興味深く読みました。

 

さまざまな人事考課のやり方があるが、いずれも「帯に短したすきに長し」だと言います。

会社の「業績」というのは、誰の「手柄」か特定するのが非常に難しいというのですね。何かのプロジェクトが成功した場合、表面的には担当者の功績のように見えても、種をまいたのは前任者という場合もある。

大した実力もないのに配属された部署に恵まれてうまくいく場合もある、無能な前任者の後任は相対的に有能に見えてしまい、実力以上の評価を受ける、等、等、

結局、「実績だけでは社員を評価できないし、評価しても意味がない」という結論に達してしまったと語っていて、「この人、すごい」と思ってしまいました。

経営者というのは、何がなんでも評価しないといけないと思いがちだと思いますが、「評価しても意味がない」とまで言い切っているのですから。

 

そこで、会社の役にたつ人間かそうでないかという観点で見ることにすると、集団で行動している以上何がどう作用して結果がでているかわからないので、仕事ができる人が必ずしも会社の役にたっているかどうかはわからない。

と、どんどん話が逆説的になり、能力の低い社員が大勢いれば会社の業績は上がらないだろうが、売り上げがマイナスとなってもそれが会社にとってどれだけのマイナスなのか?

売り上げを伸ばすことにどれだけの値打ちがあるのか。と続いてきて、最後は「人柄」で判断した方がいいという結論に達します。

 

会社の仕事はすべて人間が人間のためにやることなのだから、より良い人間性を持った人間ほど貢献してくれるのではないかというものです。

うーん。でもその「人柄」はどうやって見極めるのでしょう。残念ながらそこまでは書いてないんです。

経営者としての「眼力」ということになるのでしょうか。

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