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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

「言葉」を持つことの重要さ 雑誌「ロスジェネ」を読む

私が社労士試験に合格した2005年から2006年にかけて、就職超氷河期に社会に出た若者たちの苦労がポツポツ報道されるようになりました。

それらは、しばしば「偽装請負」や「日雇い派遣」などの労働問題、「ワーキングプア」などの格差問題とリンクして語られるようになりましたが、当事者である若者たちの生の声というのは、なかなか伝わってきませんでした。

2007年(「論座」1月号)に赤木智弘氏の「『丸山眞男』をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争」という論文が出るに至り、にわかに彼ら自身が語り始めたという印象を私は持ちました。(過去記事参照)

経団連会長のお膝元であるキャノンで「偽装請負」状態にあった方が国会で証言したり、このところの残業代未払い問題の「偽装管理職」を告発しているのも、どちらかというと、くだんの世代の人たちです。

「数年前なら、内定なんて一つももらえないだろうと思われる学生が、いくつも内定をもらってきて、正直びっくりする」という大学関係者の話が象徴しているように、卒業した時期により就職の状況は大きく左右されてしまうのが現実です。

私はそれはおかしいと思うし、企業の側も新卒にこだわらずに本当にほしい人材をとるようにすればいいのにと思いますが、世の中の経営者というのはなかなかそうは考えないのでしょうかね。

 

そんな世代の人たちが雑誌(「ロスジェネ」創刊号 かもがわ出版)を創刊したと聞き及び、私も買って読んでみました。

「超左翼マガジン」と謳っているのですが、若者言葉で使う「ものすごい」と言う意味で「超」を使っているのか、文字通り「そんなものは超越している」という意味で使っているのか、ちょっとよくわかりません。

読んでみるとそんなにバリバリ「左翼」という風でもないし、もちろん全然「右翼」ではないんですけれど。

私は、人間というのは様々な局面で様々な考えを持つものだと思うので、あまり「左翼」だとか「右翼」だとかいう色分けは好きではありません。

 

私は「左翼」の親玉とされるマルクスの出発点は、貧しい人たちに同情してその心に寄り添おうとしたいわば「ヒューマニズム」だと思っています。ですから、何かを語る時に「人を愛する心」、「人の幸せを願う心」を忘れてはならないし、そういう視点を持っていれば、そんなに悪い方向に行かないのではないかと思っています。

ちょっと話が脱線してしまいましたが、雑誌を見て感じたことは「言葉」を持つことの重要さです。世の中に対して思うこと、言いたいことは言論で行うということの正しさです。人対人が分かりあうためには「言葉」を尽くすという方法が一番いいのだということです。

 

「失われた(ロスジェネでは「奪われた」とも書かれている)世代」と言われる人達が言葉を尽くして社会に発信していけば、その言葉を理解して共感してくれる人は世代を超えて必ず現れるでしょう。

巻頭の「ロスジェネ宣言」の中では、「ささやくような小さな声が、しだいに大きなうねりになることを願う」と結ばれています。

大きなうねりとするためには、あまり自らを枠に閉じ込めない方がよいのではないかと思いますが、インパクトを強くするためには仕方がないんでしょうか。

彼らの今後の「言葉」に注目していきたいと思います。

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