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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

医療は別枠の裁判制度を作った方がよいのではないだろうか。?

昔から「お産は命がけ」とか、「お産は何があるかわからない」とよく言われていました。

医療技術の進歩、世の中の衛生状態の向上、妊産婦に対する情報や検診の発達などで、普通に無事生まれるのが当たり前という感じになっていますが、やはり予測不可能な危険はつきもののようです。

非常に稀な「癒着胎盤」という症例に陥った女性が、お産の途中で亡くなるという不幸な出来事の責任を問われた医師の判決が昨日ありました。

無罪ということで(新聞記事参照) 医療関係者はホットしたようですが、現役の医師が手錠をかけられて官憲に連れて行かれるというショッキングな映像がテレビで流れ、私もとても印象に残っていました。

お産を経験したことのない方は、「癒着胎盤」と言われてもぴんとこないかもしれませんが、2度の「お産経験」のある私としては、それって大変なことなのだとわかります。

普通、赤ちゃんが無事産まれた後、お母さんのお腹の中での栄養源で子宮の壁に張り付いていた胎盤は、赤ちゃんの後を追って自然に体外に排出されるように出てきます。私の母は「後産(アトザン)」なんて言ってました。

 

私は医学的なことはよくわかりませんが、それが少しでも残ったりするとよくないらしく、胎盤が出てきたときは看護師さんや助産師さんがしげしげと眺め、くずれたりしていないか確認して、「出た、出た」と言って「やれ、やれ」的な雰囲気に包まれました。

胎盤が出ると子宮は自然に収縮して元に戻っていくということらしいのですが、生命の神秘みたいなものをつくづく感じました。

って、自分の思い出話になっちゃいましたが、自然に出るべきものが出ないので、医学的処置としてしたことが大量出血につながり、結果的に患者さんが死に至ったということのようで、過失致死罪を問われたのがこの事件です。極めて稀なケースであったため、処置の仕方の平均的な準則というようなものは確立されていなかったというのが裁判での判断のようで、やはり、過失致死罪とするのは無理があるのではないかなと思います。

 

報道を見る限り、過失の要素である注意義務違反のうち、予見可能性、結果発生の回避可能性のどちらもはっきりあったとはいえないように思われます。正当な医療行為はもともと刑法では「正当行為」として処罰しないということにもなっていますし、レアケースで一般的な治療法が確立していない治療行為について、はっきりとした「違法性」を認めるのはなかなか難しいのではないかと思います。

 

医療事故には、このように難しい判断を要するものと単純なミスといろいろありますが、やはり、普通の裁判にはなじまないように思います。

ご遺族にしてみれば真相を知りたいという思いのようで当然のことと思います。また、医療関係者、特に医師にしてみればレアケースの医療行為で刑事責任を問われるのは困るということでしょうし。

海難審判のように、それらを専門に審査するような第三者機関を作って、まず、刑事事件として問えることなのかどうかを判断する、そして、何があったのかを遺族に明らかにするというようなことをすることが必要なのではないかと思います。

 

この事件をきっかけに産科医から撤退する医師が相次ぎ「お産難民」などという言葉が生まれました。これからお産をする人にとっては深刻な問題だと思います。政治の力で早急に「難民救済」を図ってほしいと思うのですが・・・。

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