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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

「イントゥ・ザ・ワイルド」を観る

昨日の日曜日、このところ仕事が立て込み年中無休状態で働いていた夫が、3ヶ月ぶりぐらいで休みにしました。

ぶらぶら「街歩き散歩」にでも行こうかと思っていたら、朝から雨模様でそれなら映画でも行くかと、「イントゥ・ザ・ワイルド」という映画を観ました。

私としては、夫が見たい映画につき合ったという感覚だったのですが、2時間余りの長い映画の割には長さを感じさせない、ショーン・ペンが10年がかりで作ったというだけあってなかなかの力作でひきつけられてしまいました。

この映画は実話をもとに作られています。

1992年に全米で話題になった事件のノンフィクションを原作に、大学卒業直後にアラスカを目指して放浪の旅に出る若者のちょっと変則的なロードムービーという趣もありますが、若者のもっと心の奥深い「心の旅路」とでもいうようなものが描かれています。

 

主人公の若者クリスは大学をオールAで卒業した優等生だけれど、物質文明に毒された現実社会、特に偽善に充ちた両親に不満を持ち、トルストイやソローを読みふける内省的な青年。

妻子がありながら自分の母と別の家庭を持った父、その家庭は経済的には非常に恵まれていたけれど両親のいさかいがたえない冷たい家庭だった。

それなのに人前では「ハッピー家族」を演じていた両親。

クリスには偽善に充ちたものに思え、家族で唯一心を許せるのはたった一人の妹だけ。

 

大学卒業を義務と考えてそれを果たした後、行く先も告げず形としては行方不明となって、放浪の旅、それもただの旅ではなく最終的にはアラスカの荒野で自分がどれだけやれるかトライするための旅に出るのでした。

放浪中に知り合った人たちと、ただ単に行きずりの関係ではなく、魂を通わせるような関係になるのだけれど、「人生の喜びは人間関係だけではない」と思っていたクリス。

でも、映画の最後では「幸せは人と分かち合ってこそ幸せ」だと独白する。

悲劇的な結末に、私は何故かイラクで人質となってあっさり殺されてしまった日本の青年を思い出してしまいました。

彼のことを軽率だと言うのは簡単だけれど、ひっかかりを感じた人は少なくはなかったはずだと私は思っています。

 

人が精神の自由を得るために「放浪の旅」というのは、今も昔も非常に有効なツールなのだと思います。クリスは過酷な大自然の中で何かを得ようともがくのですが・・・。

1990年に大学を卒業したクリスの生きた時代は、アメリカが非常に経済的にもうまくいっていた時代だし、究極の物質文明の時代であったかもしれません。

9.11事件や現在のアメリカの状況の中で青春時代を過ごしていたら、また変わっていたのかもしれないと思うと、人が育つ過程で時代の空気のようなものは大きな役割を果たすんだろうなと思いました。

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