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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

最低賃金はいくらが適当か?

毎年10月1日前後に発表される最低賃金が今年も新しく発表されています。(参照)

10月半ば過ぎから順次発効となります。

最低賃金については、昨年の過去記事にしましたが、(過去記事①)、(過去記事②)

その後、最低賃金法が改正になり、今年の7月から施行されています。

改正点は、違反した場合の罰則の引き上げ(上限額が2万円から50万円へ引き上げ)や、派遣労働者の最低賃金が派遣先地域の最低賃金になること、今までは最低賃金の適用除外許可を受けて適用を除外される人がいましたが、改正後は減額特例の許可を受けることとなるなどです。(厚生労働省HP参照)

過去記事にもちょっと書きましたし、昨日の記事とも関連があるかもしれませんが、問題はこれで果たして最低限度にしても、生活が確保されるだけの金額なのだろうかということです。

私は、生活保護がどれぐらいの給付を受けられるのかよく知らないのですが、この金額で普通にフルタイムで働いても、家族がいたりすると、ほとんどの地域では生活保護の基準を下回ってしまうという話も聞きます。

最低賃金とは文字通り「最低の基準」なのだから、たいていの人はこれを下回るなんてことはあり得ないということになるべきなのでしょうが、最低賃金には交通費、家族手当、残業代などは含まれていません。

いわゆる基本給と役付き手当てのように、毎月固定的に支払われる賃金を時給換算したものです。

中小零細企業の中には、計算したら下回っていたなんてことがあるという話も聞きます。また、日雇い派遣のような仕事の場合、集合場所に集合してから派遣先にバス等で連れて行かれるということがあり、本来労働時間に換算されるべき拘束時間をしっかりカウントすると下回っているというようなこともあるようです。

 

いずれにしても、東京都を例にとると時給766円(平成20年度額)で1日8時間働いたとして、1月160時間で計算しても、122,560円にしかならないですよね。これで家賃など払って物価の高い東京で1月暮らせと言ってもかなり厳しいですよね。

かすかすで何とか食べることはできるかもしれないけれど、趣味や娯楽や教育費に回すお金なんて出てこないと思います。憲法第25条第1項で言うところの「健康で文化的な」生活などできないでしょう。

 

ワーキングプアの問題は、真面目に一生懸命働いているのに暮らしが成り立たないというところにあるのだと思います。

最低賃金はそこに大いに関わってきます。

私としては、今の社会情勢では最低賃金はせめて1000円ぐらいにしないと意味がないんじゃないかと思います。

そんなことをしたら人件費の負担が大きくなりすぎて中小零細企業がやっていけなくなる。今でも10円、20円の世界でも大変なんだとよく言われています。

でも、まじめに一生懸命働いた人の暮らしがそれなりに何とかなる社会であれば、人は経済活動をするだろうし、うまく経済が回っていくのではないのだろうかなんて思うのですが・・・。

社会保障などのビジョンがはっきり見えてきて、真面目に働けば老後も大丈夫とはっきりしていれば、世の中のドヨーンとした暗い気分も消えていくのでしょうが、

「世の中の人は経済を優先させたいと思っているでしょ?」

なんて現首相はおっしゃる。

「政治は経済だけやってりゃいいってもんじゃないだろ。社会保障はどうすんのよ」と、テレビに向かって言ってみるのですが、つくづく空しいなあと思います。

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