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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

悪徳貧困ビジネス業者に法の裁きを !

昨日「祝ノーベル賞」の記事を書きましたが、夜になって化学賞も日本人の下村氏が受賞したということで、いっそ文学賞も候補になっている村上春樹氏がとれればいいなとちょっと期待してしまいますね。

そんなおめでたいニュースの影で「ゼロゼロ物件」といういわば「貧困ビジネス」を展開していた会社が提訴されたというニュースがありました。

敷金0、礼金0、仲介料0をうたい文句にして、まとまったお金がなくても入居できる賃貸住宅ということでシェアを伸ばしている会社があるそうです。

実態は賃貸契約に近いですが、契約書上は「施設付鍵利用契約」と称して、利用料の支払が1日でも遅れると、鍵を勝手に変えて利用できなくしたり、勝手に部屋に入り込んで荷物を持ち出してしまったりと、利用者が生活の平穏を著しく侵害されたとして訴えたものです。(参照)

息子や娘が家を出て1人暮らしをする時に私も経験しましたが、賃貸契約を結んでアパートなどを借りるのは、結構お金と手間がかかります。

敷金、礼金、などのまとまったお金、だいたい家賃の5ヶ月分ぐらいですかね、をまず用意しなければなりません。

それに保証人、親以外にもう1人つけてくださいという場合もありました。

それらに加えて住民票まで要求されて驚きましたが、仲介の不動産屋さんが、

「うるさいぐらいの所の方が、入居者全員が身元がしっかりしている人ということですから安心ですよ」

なんて言って、それもそうかと思ったりしました。

 

でも、お金もさることながら、いろいろな事情で保証人を2人つけるのが難しい人もいるだろうし、そういう人は大変だろうなあと思いました。

そんな人に目をつけて「ゼロゼロ物件」が増殖したんでしょうね。

親族に頼れない若い人達が安心して住める住宅を用意するのは、政府の役目だと思うのですが、そういう話は聞こえてきませんね。

現総理は「お宅の皆さん」と仲良くしたいらしいですが、小さい頃から豪邸住まいでそんなこと思いつきもしないのでしょう。

 

私が思うに、「施設付鍵利用契約」なんて公序良俗違反(注1)だと思いますよ。

(注1)民法90条 公の秩序又は善良の風俗に反する事項を目的とする法律行為は、無効とする。

民法では「契約自由の原則」があり、当事者が合意すれば自由な内容の契約が結べることになっていますが、あまりにも社会的相当性や一般的倫理に反するような契約は法的保護には値しないというわけですね。

部屋を貸して住まわせてあげるという、実態は賃貸契約なのに「鍵を貸してるだけ」とか「施設を利用させる契約」と言い張っても無理があると私は思うのですが・・・。

提訴では「生活の平穏を侵害された」とする損害賠償や慰謝料を請求したようですが、人の弱みにつけこんで儲けるような人たちには、法は味方をしないというところを裁判所には示していただきたいと思います。

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