FC2ブログ

おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

労働契約法についての講演を聴く

先日、労働契約法の制定に関わった大学教授のお話を聴く機会がありました。

「労働契約法」は昨年の10月に制定され今年の3月から施行となっている新しい法律です。

内容については過去記事にしたことがありますので(参照)、それをご覧いただくとして、今回の講演会は私の所属する支部に隣接する支部の主催で行われたものです。

その支部は県内でも広い地域をカバーしていて、会員数も私の所属する支部よりも多い大きな支部です。

毎年1回公開定例会を開催していて、社労士に関係のあるようなテーマで大学教授などに講師をお願いして講演会を行います。

他支部にも支部長を通じて参加を呼びかけてくださるので、私も参加したという次第です。

社労士会で開催される研修会などは開業以来随分参加しましたが、「来て良かった」と思うような講演会は、正直言ってほとんどありませんでした。

自分で勉強できるレベルの範囲のことが多く、わざわざ半日つぶさなくてもよかったなと思うことが多かったので、最近はかなり取捨選択して参加するようにしています。

労働契約法というのは私もだいぶ勉強しましたし、現在「中小企業労働契約支援事業アドバイザー」(過去記事参照)となっている関係もあり、今回は参加することにしたのです。

 

それほど期待していなかったのですが、素晴らしい内容で2時間があっという間でした。こんな実のある講演会は久し振りだったと、昨日研究会でご一緒で開催にご尽力された方に御礼を申し上げました。

こういう講演会でよかったと思えるかどうかというのは、話が分かりやすいというのは当たり前の条件として、講師の方が話す内容について自分が共感できるかどうかということがまずあると思います。

さらに、自分の知らなかったことや、目からうろこ的なことを聞けた時などにも良かったと思いますね。

 

労働契約法について、私は「裁判上の拘束力しかなかった判例法理(裁判にならなければ関係ないとも言える)を条文化したことの意義は大きい」と感じていましたが、同じようなお話がありました。

ただし、制定の過程で労使と行政三者のコンセンサスを得て作成したため、100条ぐらいの内容がどんどん削られ、現行の19条という小さなものになったとのことでした。「小さく産んで大きく育てたい」というようなこともおっしゃっていました。

 

一度できた法律を大きく育てるというのはなかなか大変ではないかと思います。努力義務規定だけだったパートタイム労働法(短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律)が、義務規定を加えて大きくリニューアルするまで10年以上かかりました。

それは、非正規雇用の拡大という社会情勢があったからで、労働契約法についても、「労働契約」というのが「契約」関係なのだということがもっと意識され、労使トラブルは契約のルールを守ることで防止できるということが、理解されてはじめて必要性も出てくることになるのだと思います。

今後、それらに関わる専門家がどのように考え、どのように行動するかによっても随分変わっていくのではないかと思います。

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する