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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

来年は是非雇用問題の解決を

夫が会社員をやめて、自分ひとりで設計事務所をするようになってから、雑用係兼事務員として手伝ってきましたが、毎年、この時期になると、入るべきところからお金が入り、払うべきところに支払を済ませて、「ああ、これでどうにか年が越せる」と思うのが常でした。

思えば20年余り、そんなことを繰り返してきたことになります。

橋梁や高速道路の構造計算という特殊な仕事が専門ですから、取引先も限られているし仕事も取引先の紹介でしかしないので、事務作業などはホントに少ないのですが、事業を維持していくのはそれなりに大変な時もあります。

他人を雇わず夫婦2人だから何とかなったんだなあと思います。

この年の瀬、労働者を抱える中小企業は、いろいろと頭を抱えることが多いのではないかと思います。

全国的な雇用不安で雇用調整助成金の申請が年明けからく゜ーんと増えるのではないかと、支部長の会員宛のメールにもありました。

雇用調整助成金とは、仕事が減った場合に休業をして何とか雇用を維持しようとする企業に出される助成金です。(参照)

 大企業が簡単に労働者を使い捨てする中、何とか雇用を維持しようとする中小企業も多いようです。

社員数の絶対数が少ない中小企業では、それだけひとりひとりの戦力としての重要性が高くなるでしょうし、人材を大事に思っている事業主さんも多いのではないかと思います。

 

それにしても、やむを得ない理由がない期間満了前の雇止めや正当な理由のない内定取消というのは、法律違反なんですけれど、平気で行われているということは、まだまだコンプライアンスの意識の低い企業が多く、社会も結構法令遵守に対して甘いということなのかなあと思います。

昨日も労働者に法定の健康診断を受けさせずに、偽の診断書などを作成してごまかしていた企業のことが報道されました。労働者が結核になり、その労働者を車で送迎していた他の社員も感染したということで明るみにでたものです。

こういう経営者は人を雇う資格なんかないのではないかと思います。

法律を守るということは自分を守り、会社を守り、社員を守ることにつながるんだということを経営者はもっと意識するべきだと思います。

 

来年は、政治家はもちろん、企業、株主、社会全体で雇用問題の解決に乗り出してほしいと思います。そのためには、既得権益を持っている人が少しづつ利益を手放す必要があるかもしれません。

非正規雇用者対正規雇用者、若年世代対熟年世代というような対立の構造も早急に何とかしなくてはならないと思います。人と人は助け合い、支えあってこそ人であり対立からは何も生まれないと思います。

 「会社は株主のもの」なんていう株主に都合のよい考え方は捨て、まずは安定した雇用を確保して労働者へも利益を分配する、よれよれの労働者ばかりになれば、結局は内需が望めず社会全体が疲弊して企業にもそれがはね返ってくるのですから。

 

何よりも経済活動というのは、人を幸せにするためにあるのではないんですかね。

企業の役割とは何かを企業はもっと考えていただきたいと思います。

株主も自分が投資した企業の行状をやはりきちんと監視すべきだと思います。

人を物のように扱い労働者をないがしろにするような企業には一切金は出さない、と言い切るような大金持ちの投資家が現れないかなあなんて夢想してしまいます。

もっとも雇用問題を企業だけの責任にするのも本質的な問題解決にはならないと思います。

結局、政治の力で社会のシステムをいかに変えていくかにかかっているのだと思います。

それには、やはり私たちひとりひとりが自分の住むこの社会をどういう社会にしていきたいのか考えることなのだと思います。

 子供が生まれたときに、「優しい思いやりのある子になってほしい」と言う人がたくさんいます。

来年は、「優しい思いやりのある社会」になるように、社会全体で考えていければいいなと思います。

 

 

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