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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

「年越し派遣村」にまたぞろ出る自己責任論

この年末から年始にかけて東京の日比谷公園内に設置された「年越し派遣村」のことが、随分メディアで報道されました。

ニュースを見て、

「社会や政治のせいもちょっとはあるかもしれないけれど、あの人たち自身にも責任があるんではないの?」

と思った方はいらっしゃいますか?

あなたは、幼くして両親が離婚して施設に預けられましたか?

親の借金が原因で一家離散しましたか?

親がアルコール依存症だったり、親に虐待された経験はありますか?

あそこに集まった人達が全てそんな事情があるとは思えませんが、何らかののっぴきならない事情があって、親や親族を頼れないことは確かでしょう。

頼れる親族や友人がいればもっと違う年末年始になっていたでしょうから。

この辺の事情については、派遣村をしかけた湯浅誠氏の著書にわかりやすく書かれていて以前過去記事にしました。(過去記事①)、 (過去記事②)

 

「年越し派遣村」には雇止めされた派遣社員ばかりでなく、もともとホームレスだった人たちも来ている、その人たちは働く意欲など最初からないのだからおかしいのでは?というようなことを総務政務官が言ったと報道されています。

見た目は、彼の言うことは事実なのかもしれません。しかし、何故、そこに至ったのかということについて考える頭を彼が持っていたら、発言は違うものになっていたでしょう。

最初から働く意欲のない人というのは少ないのではないかなと思います。

人は潜在的に誰かの役に立ちたいという願望や誰かに認められたいという欲望を持っているはずですから、様々な事情があった結果ホームレスとなり労働意欲をなくしたと考える方が自然だと思います。

 

また、社会の貧困をなくすために活動している湯浅氏など主催者側は、派遣社員ともともとのホームレスの人を分けるということはしないと思います。

社会の人たちに、寒い年の瀬、行くあてのない貧困状態にさらされている人がいるということを知ってもらい、関心を持ってもらうことが大事だと考えていると思います。

セーフティネットからこぼれ落ちた人々に対して社会が無関心になるということが最も恐ろしいことだからです。

 

年越し派遣村に多くのボランティアが駆けつけ、お米や食材なども届けられたそうです。「義援金」も4500万円あまりになったということで、今後の活動に大いに役立つとのことですから、ちょっぴりホットしました。

遅ればせながら私も湯浅氏の主宰するNPO法人のサポート会員になるために、今日振り込みに行こうと思います。

派遣村に集まった人に対する「自己責任論」は政治家の不作為を認め、社会の人々の人間としての分かち合いの精神を妨げるだけだと思います。

彼らが何故そんな状態に置かれたのか、社会全体で考え関心を持ち続けることが最も大切なことだと思います。

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