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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

「派遣切りされた人を介護職へ」に対する違和感

今年の春ごろまでに製造業の派遣社員等の雇止めが85000人にも及ぶだろうと言われています。

職を失った人達に人手不足で困っている介護職などに就いてもらえばいいという議論が出ています。

人手不足という点では農林水産業もいっしょで、自治体によってはそちらの仕事のあっせんなどを計画している所もあるそうです。

雇止めされた派遣社員の人達も介護職が人手不足だぐらいのことはわかっていたと思いますが、そちらを選択せず製造業の派遣社員となったのは、やはり、介護職は自分には向いていないとか、やりたくないとか、資格がないとかの理由があってのことだと思います。

そんな人達の意思に関係なく人手不足のところに回せばいいとばかりの議論は、私は違和感を感じます。これを奇貨として介護の人手不足を一気に解消しようなんて行政(?)の思惑もほの見えるような気がして、ちょっといやですね。

だいたい、介護の現場が何故人手不足なのかという根本のところを議論しなければ、一時的に人手を補っても景気がよくなればまた同じことになるのではないでしょうか。

介護職が人手不足なのは、「きつい割りに待遇が悪い」、これにつきるのではないでしょうか。

ちょっと想像しただけで、介護というのは大変だと思います。

全く寝たきりの方の日常の全て(食事、入浴、排泄、ベッドメーク、等、等、)に渡るお世話、元気でも認知症などでコミュニケーションがとり難い方のお世話、と並大抵ではないと思います。

志を持って介護の世界に入る方もいらっしゃるとは思いますが、家族にも手に負えないようなことを「仕事」としてチームでやるからこそ何とかできるのではないかと思います。当然、夜勤などを含む交替勤務で心身ともに負担の多い仕事だと思います。

 

それを介護保険の範囲なので仕方がないということで、月収20万円にもならない給料でやっているのが現在の状況です。

それでは、人手不足になるのは当たり前のことではないでしょうか。志を持って介護職についても生活ができないという理由で離れる人も多いと言われています。

都市部では、核家族ばかりか独身者も増えて介護が必要になったときに家庭で介護するということが難しくなっています。施設の入居待ちの順番が500人などいうのは珍しい話ではありません。

ここは、一気に税金をつぎ込み順番待ちせずに入居できるぐらいの数の施設を作る、それらを地元の業者に発注する、施設ができたら食料、日常雑貨などは地元の業者を使うなど、地域社会が潤うようにする、そして、何よりも介護職に就く人の給料を通常の仕事の1.5倍ぐらいにする。

そうすれば、確実に介護職に就く人は増えるでしょうし、施設の絶対数の増加による雇用も生まれるでしょう。

 

財源は結局税金ですから、消費税を上げることになると思いますが、介護に対する心配がなくなるということになれば、国民は納得するのではないでしょうか。もちろん、役人の天下りなどはやめて、使い道の透明性を極力高めるということも大切だと思いますが。

若い方はぴんとこないかもしれませんが、私の回りには、子供の手が離れたと思ったら今度は親の介護が大変という人がたくさんいます。

介護についての心配がなくなるというのは、介護されるお年寄りだけではなく、介護する側の下の世代の負担も非常に軽くなるということなのです。

そうすれば、もう少し世の中にお金が回るようになると思うのですが。

介護に限らず、税金を何にどれだけ使うかという議論をもっとしてほしいなあと思います。

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