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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

給料減額の時は最低賃金にご注意!

昨日、ある筋のある方から給料を今までの半額にする場合、届出などはいるのか?というご相談を受けました。

半額とはまたえらい下げ幅ですね。

「定年後の再雇用ですか?」

そうではなく普通の正社員だそうです。

「労働者側は納得して合意していますか?」

経営事情が極端に悪化しているということが理解されているので、合意しているとか。

昨年3月より施行の労働契約法では、労働者、使用者は合意により労働条件を変更することができるという条文があります。(第8条)

ということは、労働条件を変更する場合は労使双方の合意が必要ということになります。

合意がとれていれば、たとえ労働者にとって不利益な内容でも変更はできるということになります。

賃金ですから、当然就業規則の記載事項です。就業規則作成届出の義務があるような事業所であれば(常時10人以上労働者のいる事業所)就業規則の変更届出が必要になります。

届出関係では、健康保険に入っていれば2等級以上の標準報酬月額の変更の状態が3ヶ月続いたら、4ヶ月目に月額変更届けがいることなどをお話しているうちに、

「今まで〇万円の給料を△万円にするんですよ」

「えっ? △万円? 」(えらい低いね。生活できるのか?) ()内は私の影の声です。

 

ここで、その低さに何か問題はないか? と頭をめぐらせ、そうだ! 「最低賃金」があるじゃないの。ということで、所定労働時間によっては最低賃金違反になるかもしれないので、時給換算して違反にならないように、また、業種によっても違うのでその辺も気をつけてなど、最低賃金についての一般的な話などにも発展しました。

「それをちゃんと守らないといけないんですよね」

「はい、後で請求されたら差額分をまとめて払わなくちゃならなくなりますね」

最低賃金に対する違反の罰則は昨年7月から引き上げられて、罰金2万円から50万円になっているのは知っていましたが、こういう時に罰金がいくらいくらですよという話は、お顔を見ながら、軽く笑顔で話せればよいのですが、電話だと、なんか脅かしているふうにもとれると思い、言いませんでした。

 

というわけで、突然のお電話だったのですが、どうにかアドバイスして差し上げることができました。

給料減額なんて話の時には、最低賃金にも注意だなと思いました。

労働者の方で、賃金が低いなあなんて思っていらっしゃる方は、まず最低賃金をクリアーできているかどうか調べてください。

最低賃金については、厚生労働省のHPにあります。(参照)

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コメント


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他のブログを巡っていると、こういう現在の状況を、労働者の自己責任論などでひと括りにしてしまう社労士がいて、それに賛同する書き込みをしている社労士もまたいることに驚かされます。結局は権力のお先棒担ぎになっていることに何のためらいもないのでしょうか。

中高年社労士の雛 | URL | 2009年01月30日(Fri)17:25 [EDIT]


中高年社労士の雛さん
こんにちは。

私は他の社労士の方のブログはあまり見ないので、よくわかりませんが、私の回りにはそこまであからさまな社労士はいませんね。

ネット世界というのは、結構極端な意見がもてはやされたりしますし、自分の立場を経営者寄りだと鮮明にして、仕事につなげたいのかもしれませんね。

私は何についても「自己責任論」を口にする時は、前提について常に細心の注意を払い慎重であるべきだと思います。

おばさん社労士 | URL | 2009年01月30日(Fri)18:21 [EDIT]