FC2ブログ

おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

年金記録問題はその後どうなった?(2)

今朝の朝日新聞に「年金記録「照合は限界」 申請者信じ支給を」との見出しで改ざん問題の調査委員長を務めた弁護士さんのインタビュー記事が出ていました。

1月28日に過去記事で年金記録問題のその後はどうなってるの?的な記事を書きました。(参照)

そこでは主に記録が復活した人に対する支払の遅さなどを書いていますが、新聞の記事では、意図的に改ざんされた記録についてはもうお手上げ状態だということが語られています。

「とんでもなく記録が傷んでいる」そうです。

約2千億円かけて紙台帳とコンピューター上のデータを照合しているそうですが、ほとんど無駄な作業ということです。

改ざんはオンライン化以後頻発していて、コンピューター上のデータのみが変更されていて、紙台帳は書き換えられていないので、照合はそもそも不可能なのだそうです。

加入者を遡って偽装脱退させるケースなどでは、記録上は納付期間が足りなくなり、無年金になる人も出てくるおそれがありますが、改ざん可能性が高いと断定した6万9千件とは別のパターンの改ざんで、調査をすればどれだけ出てくるかわからないが、全く解明されていないとのことです。

 

最初、年金記録問題は入力ミスや統合ミスにより記録がもれて年金が少なくなってしまったり、ひどい場合は資格期間を充たさなくなるというところからスタートしました。

それだけなら、個人の記憶などを頼りに記録を復活させることも可能ですが、事業主が保険料の負担を軽くするために、標準報酬月額を改ざんしたり、偽装脱退したりした場合は個人の知らないところで行われていて、それによる不利益や証明する責任を個人に負わせるのはおかしいということも語られています。

「まじめに保険料を支払ったのに証明できず、泣く泣く死んでいく人をたくさん出している」という表現もされています。

 

この記事をみると、今厚生労働省がやっていることは税金をつぎ込んでいる割には効果が出ないこと、つまり「費用対効果」という点ではほとんど意味がないのではと思えてきます。

不正受給を憂う声もあるけれど、保険料を払いながら受給できない被害者を出して良いのかと考えれば、不正には厳正に対処するとしても、多少税金を大盤振舞いしてでも、申請者を信じてどんどん支払い、問題を一層するしかないと提案しています。

 

聞けば聞くほど、見れば見るほどめちゃくちゃな状態なのですね。

ここまでひどいと、もう「ガラガラ、ポン」してやり直すしかないんだろうなあという気になってきます。

この国のあちこちで見えるほころび、誰も責任をとろうとしない体質、これからどうなっていくんだろうと暗い気持ちになるのですが、それでも私はこの国で生きていかなくてはならないのです。今更、外国に住むなんて現実的には不可能に近いですから。

自分に何ができるのか? どういう国にしたいと私は思っているのか、考えていかなくてはいけないんだなあと思います。

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する