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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

「永遠平和のために」とチャップリン

本棚を整理していたら「永遠平和のために」という文庫本が出てきました。


以前に大学で倫理学を勉強した時、参考文献に指定されていて興味深く読んだことを思い出しました。


1795年に哲学者のカントが、世界に恒久の平和をもたらすためにはどうしたらよいかと考察したものです。さらっと目を通しながら、何故か2.3日前にNHKで放送されたチャップリンのNGフィルムについての番組が頭に浮かびました。

チャップリンは非常に熱心に映画作りに取り組み、膨大な量の「採用されなかったフィルム」が残りました。彼は遺言で全て廃棄するようにと頼んでいたらしいのですが、結局巡り巡って今はロンドン(どこだか見逃しました)に大切に保管されているとのことでした。


NHKのBSのチャップリン映画の宣伝を兼ねた番組だと思うのですが、チャップリンの映画作りにかける情熱が伝わってきて面白い番組でした。


何故冒頭の本と関連があるのかというと、彼の作った映画「チャップリンの独裁者」と相通じるものがあると思うからです。ヒトラーが隆盛を誇っていた頃、徹底的に彼をしゃれのめして批判する映画です。


カントは今から200年以上前に、永遠平和のためには常備軍を廃止するべきだと書いています。何故なら常備軍の存在は他国の脅威となり、ひいては軍備拡張競争が起こり、結局経済が疲弊する、それは他国に対する先制攻撃の原因となるからです。また、国家が人を殺したり人に殺されたりするために人を雇うことは、人間性の権利に反すると述べています。


チャップリンは映画「独裁者」の最後で有名な6分間に及ぶ平和に対する思いのたけをぶつける演説をしています。前述の番組によると、最初このシーンは兵士が武器を捨ててダンスをするとなっていたそうです。多くのエキストラを使って何度も何度も繰り返し撮影されたフィルムが残っています。


彼は結局そのフィルムをNGにして、台本にもなかった自らの演説を入れました。1940年の第二次世界大戦の最中、ヒットラーの信奉者がアメリカにさえいた時代です。戦後彼は共産主義者とのレッテルを貼られ、後にアカデミー特別賞を受賞するまで、長くアメリカを追放されることとなったのでした。


カントもチャップリンも人間は戦争をするために生まれたのではないという思いが心のどこかにあったのではないかと思います。カントは平和のために国民の自由と平等が保障された共和制が必要だとしています。チャップリンも自作の中で自由に生きることのすばらしさを伝えています。


平和を愛し、自由と平等の中で生き生きと生きるということの素晴らしさは、誰にでもある共通認識だと思うのですが、戦争がなかなかなくならないのを見ると、そうではない人もいるのでしょうか。

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