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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

子育ては社会全体の責任で

この国では少子化で困っているというわりには子供を大事にしていないのではないかと思います。

というより子育てに対する支援が少ない。

もれ聞くところによると、ヨーロッパの国の中には高校や大学まで費用は無料という国がいくつもあるのに、日本ではそんなことはない。

低所得家庭に対する授業料免除制度というのはあるらしいのですが、学校でかかる費用は授業料だけではないので、親が失業その他の事情で経済的に困窮すると、子供が学校へ通えなくなるという事態になる。特に、義務教育でない高校でそれが顕著になる。

そんな話を一昨日、テレビで見ました。

夕食の支度をしながらちらちらと見ていたので、じっくり見てはいないのですが、10年ぐらい前から高校で授業料を滞納する生徒がじわじわと増えて、格差が広がったとされるここ数年は随分増えているそうです。

ある公立高校では、正確な数字は忘れましたが半分以上卒業できずに中退したという驚くべき話になっていました。

そのうち相当数が家庭の経済的事情だといいます。

 

その中の一人の女子生徒の場合、母と2人暮らしで母の収入月14万円で何とか暮らしていましたが、その母が過労で倒れ、女子生徒は生活のためアルバイトに時間をとられ、そのうち学ぶ意欲を失ったと本人が語っていました。

別の男子生徒の場合、やはり家庭の事情で中退を余儀なくされ、現在はアルバイトを探す毎日ですが、求人誌では以前は学歴不問だったような所でも最近は高卒以上と書かれていて、学歴不問のところに電話しても高校中退と聞いただけで、面接も受けられないと語っていました。

こういった生徒たちに対する支援は、低所得家庭に対する授業料免除制度や奨学金などですが、前者は所得制限が厳しく、後者は成績などもからんでくるので、誰でも簡単に受けられるというものではないそうです。

 

前述の公立高校の先生が自分が受け持った中退の生徒を追跡調査していましたが、多くはフリーターのような不安定な状態で、希望を失い意欲や自信もなくしている非常に悪い精神状態にあると言います。

希望、意欲、自信、どれも生きていくうえでとても大切なものなのに、十代のこれから大人になって社会に羽ばたいていくべき人たちが、それらを失った状態で放置されているのです。

その先生はこれは社会全体にとってもよいことではない。何とかならないだろうかと語っていました。

同じ番組に出ていた有識者の話によると、日本は教育の費用というものを親の負担によりまかなってきた。終身雇用、年功序列が当たり前の時代にはそれでもカバーできたけれど、それが崩れた今日では教育の費用を負担しきれない親もたくさん出ている。国として何らかの対策をたてる必要がある。

というようなことを語っていました。

 

これは、高齢者に偏った社会保障費をみてもわかるのですが、選挙で票にならないところには金をかけないという政治がらみのこともあって、今まであまり問題にされなかったのかもしれません。

親の経済状態というのは子供には責任のないことです。子供は親を選べないのですから。

親の経済状態により社会に出る時のスタートラインに立つこともできないとしたら、それは社会全体で直していかなくてはいけない問題だと思います。

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