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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

法令遵守を説得することの難しさ

以前過去記事にした(過去記事参照)事業所の就業規則の案を作成して、説明書といっしょに先週事業主さん(正確には事業主さんの親族)にお渡ししておいたのですが、昨日夜、経営に携わっていらっしゃる事業主さんをはじめとする親族の方たち4人に直接ご説明をしました。

守秘義務に関わってくるので詳細は書けませんが、大筋のところでは合意していただいたし、「今まで曖昧にしていたことが書いていただいて、はっきりしたのでよかったです。」と言っていただいたので、ホットしましたが、私としては細かいところで気になったこともありました。

所定労働時間についても「すっきりわかりやすくしたい」という実際に事務をしている親族の方のご要望があったのですが、私の出した「すっきりわかりやすい」案ではなく、事業主さんのご希望で結局現行どおりがいいということになりました。

創業者の先代から受け継いだ製造業で、昔からのやり方でずっとやってきた事業主さんにしてみると、所定労働時間を変えるのは抵抗があったようです。

その他、いくつかやりとりがありましたが、明らかに違法だというようなご要望についてはご説明してわかっていただくべく努力をするのですが、なかなかすんなりいかない事項もあり、法律について全く知らない人達、しかも事業主側の方たちを説得するのはなかなか難しいものなのだなと痛感しました。

そもそも、労働法関係の法律というのは「労働者の保護」ということが大きな目的の一つですから、労働者にとっては「知ってよかった」、「聞いてよかった」という世界なのですが、事業主にとってみれば、「これをしなきゃだめ」、「あれもしなきゃだめ」と、何だかがんじがらめに縛られるような世界なのですよね。

しかし、法律を守るということはけして損になることではなく、守らないリスクの方がずっと大きいのです。法律を守るということは「風が吹けば桶屋が儲かる」ではないけれど、結局会社のためになるのです。

その辺のところをいかに説得していけるかが、社労士としての仕事だし面白い部分でもあるなあと思います。

 

この事業所の場合、一部どんぶり勘定的だった給与体系なども私とお話しているうちに見直すきっかけになったと思いますし、総合的には絶対に損はしていない、むしろ超安い報酬でお引き受けしているので、絶対得してるはずと、私自身は思っているのですが、そういうことはあちらが判断することであって、私が決めることはできません。

ですけれど、前述のように「書いていただくことによってよくわかりました」と言っていただきました。

今、会社で暗黙の了解のうちに行っているルールを「規則条文」という形に表し、法律で必要な部分も盛り込んでいくという作業により、法令を遵守しつつ会社のルールが明確に形となる、そこに雛形にない会社独自の就業規則を作る意義があるわけです。

 

以前、就業規則の仕事をしたときも感じましたが、この仕事はやはり私に向いていると思います。様々なアイディアが湧いてくるし、法令についてもずっと勉強を続けているので、だいぶ頭の中が整理されてきています。

春とともに営業活動をはじめようかとただいま準備中です。

「めげない。あきらめない。孤独にならない」

で頑張ろうと思っています。

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