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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる14年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

助成金について考える

このところの経済危機により受注が減り、休業して生産調整せざるを得ない企業がたくさんあります。

それらの休業は会社都合の休業ということで、労働者に平均賃金の6割以上の賃金を支払わなくてはならないことが労働基準法で決まっています。

実際に働いていない社員に6割にしても給料を払うのは会社としては大変です。でも、何とか雇用を維持してやっていこうという企業、特に中小企業にに対して「中小企業緊急雇用安定助成金」というのが現在緊急対策として行われています。

休業手当の5分の4を助成金として出してくれるというものです。お金の出所は雇用保険の保険料に上乗せして事業主から集めている雇用安定事業にかかる費用から出ています。

事業主は労働者よりその分だけ多く保険料を支払っています。ちなみに、平成21年度は労働者負担分は賃金に対して1000分の4~5(事業内容により差があります)、事業主は1000分の7~9で、雇用安定事業の他に能力開発事業というのも含まれます。これも経済対策なのか昨年度より料率が下がりました。

助成金は他にも様々ありますが、私は開業間もない頃、ある尊敬する先輩会員に、

「助成金、助成金って騒ぐ会社はろくでもないよ」

「僕が助成金やった会社はだいたい2年以内につぶれてる」

なんて話を聞いていたので、もちろんそれだけが理由ではないのですが助成金についてはやらないと決めています。

それでも、このところ、前述の緊急雇用安定助成金について立て続けに聞かれました。一件はつい最近就業規則を納めた会社、もう一件は地元の商工会議所の方です。

 

前者については厚労省のHPからダウンロードしたパンフレットを渡して、地元のハローワークへ行って相談してくださいと言って済ませました。

後者については会員の事業主さんから相談されることが多いということで、やはりパンフレットとその他私の周辺の社労士から「取材」した情報を教えてあげました。

助成金の手続は社労士の仕事のひとつで、ある先輩会員は10年ほど前に開業した頃、助成金だけで営業活動をして相当仕事をとり多額のマージンを手にいれたそうです。 

でも、今回の緊急雇用安定助成金に関しては、ハローワークでも相談窓口を設け丁寧に教えてくれているはずですし、実際社労士の関与は10%ぐらいだろうと言われています。

 

助成金のことについてメールで「取材」させてもらった同期の社労士が、

「助成金って法令遵守している会社に対するご褒美なのか、それとも法令を守ってちゃんとやるようにする餌なのか」

と先輩会員に聞いたら、

「どっちでない。天下り先を増やすためだ」と一蹴されたと返事の中で書いてありました。

「鈴木さんはどう思います?」なんて逆に聞かれてしまいました。

長い間の一党独裁政治のお陰で、この国のシステムは全て政官業の癒着で成り立っているんですよね。ですから、天下り先を増やすためというのは当たっているんだと思います。

派遣切りされた人たちなんか失業保険もないと言っているのに、助成金が全て事業主に渡り労働者にはいかないというのも腑に落ちませんしね。

年金といっしょで助成金も「申請主義」です。

「餌」はともかくとして、ご褒美なら「ほしけりゃ来い」という態度はおかしいですよね。まじめにやっていても情報に疎くて損をしてしまう人が出るのなら、そういう「情報弱者」を救い上げてあげることに、社労士が助成金をてがける意義があるのかなあと思います。

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