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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

「一気に読んでしまいたい」病

親の庇護の元にあった少女の頃、夜遅くまで本を読んでいると、

「早く寝なさい」とよく叱られました。

それでも気にいった小説を読み出すと途中でやめたくなくて、夜更かしをして読み続けました。

大人になってもその「病気」は治らず、でも家庭を持ち子育てをするようになると、朝早く起きてお弁当を作ったり、子供たちを幼稚園や学校へ無事送り出したりという「朝のお仕事」があり、そうそう夜更かしもできず途中で本を閉じていました。

昼間は昼間でやるべきこと、やらなくちゃならないこと、やりたいことが山のようにあり、細切れの時間に読んでいていつも、いつも、

「ああ、一気に読みたい」と思っていました。

病気で入院したらそれがかなうかと思いきや、病院というのも朝一番の検温から始まって、看護師さんがあれこれ聞きにきて記録をとったり、医師の回診やらで結構「患者のお仕事」があって、ただひたすら本を読むなんていう環境ではなかったです。

子供たちが独立して気楽な夫婦2人暮らしとなり、「朝のお仕事」も楽になりましたが、今度は体力がついていかなくてなかなか夜更かしができなくなり、気にいった小説を一心不乱に一気に読むなんてことはやっぱりできてません。

仕事のための本ももちろんいろいろ読みますが、いくら興味があってもそういう本は簡単に途中でやめるということができますね。

特にやめられないのはいわゆる「エンターティメント小説」というような類のものでしょうか。

 

つい最近読み終えたのは、「仮想儀礼」(篠田節子著新潮社)という小説です。

上下各500ページぐらいあるのですが、内容がおもしろくどんどん展開していくので、長さを感じず読めます。新聞の書評に以前書かれていて、たまたま日曜日に所用で出かけた本屋で見つけ買ったものです。

「一気に読みたい病」にかかるタイプの本ですが、それもできず細切れに読み続けようやく昨日読み終えました。

元都庁のエリート役人(38歳)とフリーの編集者(40歳)の男2人が、わけありで失職中に出会い、たまたまテレビ画面で2001年の同時多発テロの映像を見て、ショックを受けたと同時に「ビジネスとしての宗教」を立ち上げることを思いつく。

そんなところから物語が始まるのですが、事態は当事者の思惑を超えて様々に展開していって・・・・。

というような内容なのですが、現実にこんなことありそうだなと思わせる作者の想像力と文章力はなかなかのものです。

そんなわけで「一気に読みたい病」とは一生つきあっていくんだろうなあと思う、春うららの本日です。

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