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おばさん社労士の発信基地 きぼうという名の事務所です。

開業してからまる13年「発信する社労士」を目指して「独立独歩」「自主自立」の活動をつづるブログです。

もしも社員が結核になったら?

昨日、人気お笑いタレントの一人が肺結核と診断され、ライブ講演などで接触したファンにも感染の可能性があるということで、相談窓口が設けられたりしているとの報道がありました。

今朝のテレビでは個人名を出してそこまでやる必要があるのかという声もありましたが、結核予防会の関係者の方が適切な処置であったと語っていました。

結核は法定伝染病ですから患者が出れば保健所などに届出がされるのですが、最初都では個人名を出さず、「お笑いタレント」というような言い方をしていたそうです。しかし、このタレントの所属するプロダクション側が、実名を公表して注意を呼びかけたということで、適切な対応であったと思います。

結核は飛まつ感染のため、狭いライブスタジオなどで長時間いっしょにいると感染する可能性も否定できないそうです。

こういう感染症の場合、速やかに情報を開示して二次被害を最小限に食い止めるということが最も大事なことだと思われますから、プロダクション側の判断は正しかったと思います。個人のプライバシーよりも公益を優先するというような考え方でしょうか。

明治、大正、昭和初期頃を舞台とした小説などを読むと、肺結核というのは死に直結した恐ろしい病として度々登場します。

現代では治療法も確立して薬もいろいろ進歩したので、きちんと治療すれば大丈夫ということのようですが、薬の効かない菌も現れているそうですから、まだまだ克服できていない病でもあると言えると思います。

たとえ感染しても発症するのは1割ぐらいだということですから、いたずらに恐れる必要もないとは思いますが、長く咳が続いているなど体調の異変を感じたらやはりきちんと受診することが予防になるのだと思います。

 

労働安全衛生法では、職場での年1回の定期健康診断を義務付けています。(業務内容によっては6ヶ月に1度)

この定期健康診断では受けるべき項目が決まっていて、昨年メタボ対策のため「腹囲の測定」が追加されるなどして改正されましたが、結核予防のために胸部X線検査も必ず受ける項目となっています。詳しい項目は厚生労働省のHPにあります。(参照)

昨年、この定期健康診断を社員に受けさせていなかった会社で、社員が結核となり更に他の社員に感染させたということが新聞で報道されていました。

結核というのは比較的進行が遅い病気のようですから、きちんと定期健康診断を受診させていれば、最初の一人も早く病気が見つかり、その後の二次感染は防げたかもしれません。

事業主の安全配慮義務違反が問われる事案だと思います。

 

もしも社員が結核だとわかったら、まずは出勤停止としてその後完治までの期間や治療方針などがはっきりしたら、休職を発令するということになるでしょうか。結核は95%公費で治療できるということですので、社員にはとにかくしっかりと療養して完治させるということが大事でしょう。

こういう感染性の病気の時にいたずらに騒ぎ、差別をするというようなことにならないためには、保健所等で相談してしっかりと情報を集め、社員にもそれらを公開して冷静に対応することが会社には求められると思います。

また、日頃から社員が結核に限らず感染性の病気にかかったときにはどうするかなど、しっかりとシミュレーションして社内規程などを整えておくということも必要だと思います。

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コメント


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私も

 私も三十数年前、大学受験のための健康診断で結核に罹っているのがわかり、1年間通院して抗生物質の注射をされました。空咳と微熱が続いていたのですが、アルバイトで疲れているだけのことと思っており、医師から家族を呼ぶよう言われた時は本当に混乱してしまいました。
 かつての結核患者のイメージと違い、がっしりとした体格でしたので、まさかと思いました。祖母などは、昔のイメージが強く、時代も変わったなと驚いていました。
 それ以来、結核の報道があるたびに注意してみているのですが、減少傾向にあるとはいえ、現在の日本では決して珍しい病気ではないようです。

中高年社労士の雛 | URL | 2009年04月07日(Tue)16:05 [EDIT]


そうでしたか

中高年社労士の雛さん
こんばんは。

そんなことがあったんですか。
結核は感染しても発病する人の方が少ないらしいですから、お疲れだったんでしょうか。

以前当ブログで書いたことがありましたが、ある政治学者が「病歴は学歴に勝る」と言っています。
若い日の病気の日々はきっと中高年社労士の雛さんの人生にとって貴重な体験だったことでしょう。

とは言ってもやはり健康にこしたことはないですよね。
お身体に気をつけてお元気でご活躍なさいますように。

おばさん社労士 | URL | 2009年04月07日(Tue)22:16 [EDIT]